ロックバンド・jealkb(ジュアルケービー)が26日、東京・渋谷で行われたライブイベント「REVOLVER」のステージで、自主レーベル「jealize(ジュアライズ)」を設立することを発表した。
jealkbは、お笑い芸人の"弟"とされるhaderuが中心となって2005年に結成し、2007年にシングル「誓い」でメジャーデビュー。2010年、2人のメンバーの脱退も経験したが、2016年にはかねてよりギターのサポートメンバーだったsapotoが正式加入し、6人組のバンドとなっている。
一時はレコード会社を離脱し、自らCDを販売していたが、haderuは「僕たちjealizeレコードってレーベルを立ち上げました。これは全国流通できるものです!」と発表。続けざまに、「11月2日にCDが出ます!」と宣言し、集まったファンからは歓喜の声があがった。
haderuは今後の展開を"Act2"と表現し、「より多くの人にjealkbを知ってもらいたいと思える時期にようやく来ました」と告白。「今までは『芸人が片手間でバンドやってんだろ』って言われてきて、『確かにそうなのかもしれない…』と思い込んだ時期もありました」と振り返りながら、それでも「フェスとかに出ても『俺たちの方が盛り上げてね?』って感じる瞬間もありました。音を楽しむことに関しては、すごいビッグネームのバンドを抑えて、楽しい瞬間を作れたんじゃないかという自信がようやく感じられました」とその胸中を語った。
さらにhaderuは、「レコード会社を通じてCDを出した時、自分たちがやりたい表現ができない、既存のレコード会社の考え方じゃできない」という葛藤を持ってきたことも明かした。しかし、自主制作のCDを売っていた2年を見つめなおし、「思い知らされました。やっぱレコード会社って必要」と苦笑。
バンドの所属事務所である吉本興業は、レコード会社のよしもとアール・アンド・シーも抱えていることから「レコード会社に盾突くことは、事務所にも盾突くこと」であったが"Act2"を迎えるにあたって、「僕は『CD出したい』って頭を下げました」と事情を説明した。加えて、「自分たちのレーベルが欲しい」という希望が通り、自主レーベル発足につながったという。
東京・九段下の日本武道館での単独ライブを目指しているjealkb。haderuは、「こんなに武道館に固執してるバンドあるかなってくらい固執してます」とステージへの夢を強調した後、アンコールでは、レーベル名と同じタイトルの曲「jealize」を歌い上げ、ファンに向けて「一緒に武道館行こう」と呼びかけた。
バンドのニューシングルは、自主レーベル・jealizeより11月2日に発売。これに際して、リリース直前にイベントを行うことも決定している。