シャープの過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシオ」シリーズといえば、水蒸気の力で余計な脂や塩分などを落としながら、美味しく健康的な料理が作れるのが特徴。昨年(2015年)のモデルからは「まかせて調理」機能を搭載し、料理の時短を実現するなど年々進化している。そして、2016年の新モデル「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XW300」(以下、AX-XW300)には、なんと人工知能を搭載。オーブンと「対話」することで献立が決められるようになった。
ウォーターオーブン「ヘルシオ」の最上位機種、AX-XW300。カラーはレッド系とホワイト系の2色(2016年7月6日の製品発表会で撮影) |
長年主婦をやっている身からすると、料理というものは、メニューさえ決めてしまえば、あとは足りない食材を購入して調理するだけの「作業」とも言える。個人的には、一番面倒に感じるのが献立を決めることだ。しかし、家族に「今日は何を食べたい?」と聞いても「なんでもいい」などという返事が返ってくる。
AX-XW300は、主婦の悩みであった「献立相談」を、内蔵されたAIとの対話で行えるオーブンレンジ。これまでも「豚肉」「卵」などの食材を入力すると、それに合ったレシピを表示するオーブンはあったが、AX-XW300は「今日は何を作ろう?」というあいまいな質問を投げても、天気や過去の調理履歴、人気度などをもとにレシピを探してくれる。この点が、既存のレシピ検索機能とは一線を画している。
「聞いています」の表示が出たら、献立を相談。2~3秒ほどで相談内容にあったレシピをリストアップしてくれた。AX-XW300が話している途中でも、「おはなし」ボタンを押せば、話を中断して質問を重ねることができる |
AX-XW300は無線LANを内蔵し、常にクラウドサービス「COCORO KITCHEN」と連携している。このため、あらかじめオーブンに内蔵されている460種類のレシピのほか、クラウド上にある約1000種類(本機発売時点)という大量のメニューから、最適なレシピを選択できる。また、クラウド上にレシピデータを保存するので、AX-XW300購入後もレシピ数がどんどん増えていくのも魅力的だ。