俳優のクリス・ヘムズワースが、映画『ゴーストバスターズ』(8月11~14日先行公開、19日全国公開)でアドリブを連発し、その面白さから撮影が中断することがあったと共演者が明かした。
本作は、崖っぷちな理系女子4人がゴーストバスターズとして奮闘する様を描くアトラクション・エンターテインメント。コロンビア大学の博士エリン・ギルバート(クリステン・ウィグ)は、世界で初めて心霊現象を科学的に証明する研究を重ねていた。しかし、大学側に一方的に研究費を打ち切られてクビに。親友で心霊学者のアビー・イェーツ(メリッサ・マッカーシー)と"幽霊退治"を行う会社・ゴーストバスターズを起業するのだが、そこに新人の受付としてやってくるのが、クリス演じるケヴィンだ。
このケヴィンは、超が付くほどのおバカで、甘いマスクをもちながらも、おかしな言動を繰り返すキャラクター。バスターズ役で共演した4人も、そのギャグセンスに度肝を抜かされたようで、コメディアンとしても活躍するアビー役のメリッサは、「面接のシーンでは18分もカメラが回っていたのに、ケヴィンになりきって面白いことばかり言うもんだから、笑い過ぎて涙が出ちゃって撮影が4分間も中断してしまったの」と明かす。
また、「別のシーンでは彼が歌い出すもんだから、私が止めたくらいだったのよ」とも笑いながら打ち明け、「彼はとにかく超人的なユーモアの持ち主なの」と絶賛。さらに、「私が今まで仕事してきた人の中でクリスはアドリブが最高にうまかった」とまで褒めちぎっている。
そんなクリスは、ケヴィンについて「ずうたいの大きい間抜けな子犬」と表現。「やる気満々なんだけど、完全に世間知らずで、他の人たちとは全く違うアングルから物事を見ているんだ」と紹介する。
こういったおバカキャラを演じるのは、とても楽しかったとのことで、クリスのアイデアによって、ケヴィンのキャラの魅力は完成されていった。その一例は、ケヴィンのかけている眼鏡。撮影中レンズが反射してしまうことからレンズを外していたのだが、クリスのふとしたしぐさから、あるシーンが生まれた。
これについてクリスは「レンズがなかったから、フレームの間からそのまま目をかいたんだ。そうしたらメリッサが笑いだして『今のもう1回やってよ。今度は笑わないようにするから』って言うんだよ」と大いにウケたことを振り返る。このことから「それがケヴィンにぴったりだと思った」と発見。「レンズが汚れるからレンズを外してしまったってね。そんな感じですごくユニークな男になっていったんだ」と語り、自身のユーモアからケヴィンのキャラ像が出来上がっていったことを明かした。