データニュース社が運営する視聴状況調査「テレビウォッチャー」による、7月スタートの夏の連続ドラマ初回放送分の満足度が出そろい、藤原竜也主演の日本テレビ系『そして、誰もいなくなった』(毎週日曜22:30~23:25)がトップとなった。

夏ドラマ初回満足度ランキング

データニュース社「テレビウォッチャー」調べ。対象作品は、地上波の20時~22時台に放送される連続ドラマ。視聴率はビデオリサーチ調べ・関東地区

テレビウォッチャーは、関東1都6県3,000人を対象に実施しているもので、満足度は5点満点で評価。全体の数値傾向から、3.7以上を高満足度と位置づけているが、『そして、誰もいなくなった』は、それを初回から上回る3.88を記録した。

『そして、誰もいなくなった』に出演する(左から)玉山鉄二、藤原竜也、黒木瞳

同作は、藤原演じる藤堂新一が、同姓同名の別人の逮捕によって、全ての歯車が一気に狂い始めるという本格サスペンス。自由記述による感想を見ると「藤原竜也の演技は安定感がある」(33歳男性)など、藤原の演技への高い評価がうかがえる。また、「展開が読めずドキドキ」(21歳女性)など、前クールの春ドラマで満足度トップだった『僕のヤバイ妻』(関西テレビ・フジテレビ系)のように、予想がつかないストーリ展開も、引き続き評価される傾向にあるようだ。

なお、昨年4月に新設された日テレ日曜22時半のドラマ枠で、同作は6作目となるが、初回満足度3.88は、過去最高の出だしとなっている。

2位は、東山紀之主演の『刑事7人』(テレビ朝日系、毎週水曜21:00~21:54)。今回が第2シリーズで、個性あふれる刑事らが凶悪犯罪に挑む物語だが、「テレ朝の刑事ドラマが好きです」(31歳男性)、「今回も期待を裏切らない面白さがあった。また見る事が出来て良かった」(44歳女性)など、人気作を多く送り出している"枠"への信頼感があるようだ。前クールの同枠『警視庁捜査一課9係』も、初回で2位の満足度を記録している。

そして3位は、日曜21時台の寺尾聰主演『仰げば尊し』(TBS系)と、中島裕翔主演『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(フジテレビ系)が同率で並んだ。前クールでは、TBSの『99.9-刑事専門弁護士-』が視聴率でも満足度でも、フジ『OUR HOUSE』を大きく引き離したが、今回は『仰げば尊し』に「期待していた以上に面白かったしいいドラマだった」(28歳女性)、『HOPE』に「なかなか良いドラマだと思う」(48歳女性)と、いずれも高い評価を受けている。

●「テレビウォッチャー」調査概要
・対象局:地上波(NHK総合、NHK Eテレ、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)、BS(NHK BS1、NHK BSプレミアム、BS日テレ、BS朝日、BS-TBS、BSジャパン、BSフジ、Dlife)
・サンプル数:地上波(関東1都6県)男性1,500+女性1,500=計3,000、BS(全国47都道府県)男性1,500+女性1,500=計3,000
・サンプル年齢構成:「20~34歳」「35~49歳」「50~79歳」各年代男女各500サンプル
・調査方法:毎日モニターにテレビ視聴に関するアンケートを配信し、データを回収するウェブ調査
・調査内容:接触数(4段階)、録画数、視聴満足度(5段階)、番組の感想(自由記述)

『刑事7人』新レギュラーの塚本高史

『仰げば尊し』に出演する(左から)太賀、石井杏奈、村上虹郎、多部未華子、寺尾聰、真剣佑、北村匠海、佐野岳

『HOPE~期待ゼロの新入社員~』に出演する(左から)遠藤憲一、山本美月、山内圭哉