この連載では、ガジェット愛にあふれたライター・ジャイアン鈴木氏が足の向くまま気の向くままに、琴線に触れたガジェットをレビューしていきます。 |
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デュアルレンズ、デュアルイメージセンサーを搭載したスマホはまだまだ少数派。Gear VRやOculus Rift、HTC Viveなど全天周映像、3D映像を観られる機器は増えていますが、手頃な撮影環境はまだ整っていません。そこで今回ご紹介したいのが、スマートフォンをデュアルカメラ化できるUSB超小型カメラアダプタ「Eye-Plug」。装着するだけで、「Eye-Plug」自体のカメラとスマートフォン本体のカメラを合わせてデュアルカメラ化できるので、3D動画や、再フォーカス可能な写真が撮影できます。
台湾WeeView「Eye-Plug」、7,880円(税込)。COMPUTEX TAIPEI 2016で展示され、注目を集めたユニークなガジェットです |
「Eye-Plug」のサイズは20×39×13mm、重量は6g。F値は2.0、HD解像度で30FPSの動画を撮影可能と製品公式サイトには記載されています。なお撮影後の解像度を確認したところ、写真は1,920×1,920ピクセル、動画は1,280×480ピクセル/24fpsでした。
現在、マイクロUSB端子を備えたモデルがリリースされていますが、USB Type-C端子を備えたモデルも今後予定されています。残念ながらiOS端末には対応しておらず、Androidスマートフォン(バージョン4.4.2以降)のみで利用可能です。iOSへの対応予定は開発元の台湾WeeViewからはアナウンスされていません。
さて、セットアップは特に詰まるところはないでしょう。Playストアで「eye-plug」で検索すると表示される写真撮影アプリ「Eye-Plug Photos」と3D動画撮影アプリ「Eye-Plug 3D」をインストールするだけで準備完了。それぞれのアプリを立ち上げて、「Eye-Plug」を装着すれば、すぐに撮影を始められます。
カメラの向きは反転できるので、マイクロUSB端子の向きを問わずにどんなAndroidスマートフォンにでも装着でき、また自撮り撮影も可能です。ただし処理性能が足らないと3D動画をスムーズに撮影できない場合があるそうです。今回はGalaxy S7 Edgeに着けてみました |
これは3D動画撮影アプリ「Eye-Plug 3D」。左上からインフォメーション、終了アイコン、右上からプレビュー、シャッター、メイン/サブカメラ切り替えアイコンが並びます。アプリ起動時は左右のプレビュー映像の画角が異なりますが、数秒で自動的に画角を調整してくれます |
専用アプリの撮影時設定は「Eye-Plug Photos」と「Eye-Plug 3D」ともに、基本的にメインカメラとサブカメラの切り替えのみ。細かな設定は用意されていません。「Eye-Plug」はスマートフォンにもともと搭載されているカメラと組み合わせて動作するので、画質設定を搭載するとしたら、スマートフォンのカメラそれぞれに合わせて作り込まなければなりません。必然的にシンプルな作りになったのだと思われます。