ドローン

損害保険ジャパン日本興亜はこのほど、国土交通省から日本全国でのドローンの飛行に関する包括許可を取得した。保険業界で初という。

同社では2015年3月から、山間部等で自動車事故が発生した際の調査手段のひとつとしてドローンを活用している。従来は、ドローンの広範囲にわたる活用の安全性や有効性の確認と検証が十分でなかったこと、また調査地域が航空法による飛行禁止区域に該当する場合はその都度国土交通省への申請が必要であったことなどから、ドローンの活用は一部の自動車事故などに限定してきた。

これまでの活用結果からその安全性と有効性が確認でき、また、社内での安全な運用体制が整ったことなどから、このほどドローンの活用範囲を拡大することを決定。事故や災害発生直後にこれまで以上に迅速かつ的確に被害状況を把握し、保険金の迅速な支払いにつなげることを目的として、国土交通省への都度の申請を不要とする全国包括飛行許可を取得したという。

また、地方自治体や各種企業と連携し、災害発生時の空撮だけでなく災害発生が危ぶまれる地域の地形観測などを行うことで災害予防も支援していくとのこと。