名古屋鉄道は21日、小田和正さんが名古屋鉄道のために書き下ろしたオリジナル曲「この街」の世界観をコンセプトとしたウェブムービーを公開した。

アニメ「大切な人が待つ場所へ。大切な想いを乗せて。」のワンシーン

「大切な人が待つ場所へ。大切な想いを乗せて。」と題するこのアニメーションは、交際相手とともに実家を訪ねる女性を中心に家族のきずなを描く内容に。思春期以降、うまく話せなくなり、長年すれ違っていた父と娘の心が時を経て再びつながる、心温まるストーリーになっている。アニメは実際の名鉄電車や駅をもとに制作されており、回想シーンでは懐かしいパノラマカーも登場。電車音や駅の環境音は実際の音声も使用しているという。主人公が電車に揺られる回想シーンでは、ギターケースを抱えた小田和正さんが車内の乗客として登場する遊び心も。

名古屋鉄道は制作意図について、「あたり前にある毎日に、ふだんは気づかない大切なモノがたくさんつまっています。名古屋鉄道は地元の鉄道会社として、この街の人の、ささやかで、でもかけがえのない毎日に寄り添い、あたり前にある毎日を、あたり前にいつまでも支えつづけたい、と考えています。その想いを、多くの人の心に寄り添うカタチで伝えたいと思いました」と説明する。

120秒のフルバージョンと30秒のCMバージョンがあり、CMバージョンはテレビCMとして放映。どちらもスペシャルムービー専用サイトで視聴できる。8月上旬以降は駅貼りポスターとしての展開も予定しているとのこと。