米NVIDIAは22日(米国時間)、Pascalアーキテクチャベースの新GPU「NVIDIA TITAN X」を発表した。北米とヨーロッパでは、8月2日よりnvidia.comで販売を開始し、価格は1,200ドル。アジアにおける発売時期は明言されておらず「coming soon」としている。
「TITAN」シリーズはこれまで「GeForce」ブランドで展開されていたが、製品名から「GeForce」が外れ、単に「TITAN X」となった。従来の「TITAN」シリーズでも、ゲーミングだけではなく、科学技術計算での利用が多いとされており、製品名の変更はそういった背景を踏まえてのものと思われる。とはいえ、引き続きgeforce.comでは「GeForce GTX 10」シリーズの製品として紹介されている。
製造プロセスはほかのPascal GPUと同様に16nm FinFETだが、コアは新たに登場したGP102コアを採用。トランジスタ数が120億、CUDAコア数は3,584基の大規模なコアとなる。動作クロックはベースが1,417GHz、ブーストが1,531MHz。メモリは384bit接続の12GB GDDR5X、メモリスピードは10Gbps、メモリ帯域幅は480GB/sec。TDPは250Wで補助電源コネクタは8ピン×1+6ピン×1。
単精度浮動小数点演算性能は11TFLOPS、また「ディープラーニング向けの新たな命令セット」という8bit整数演算性能は44TOPSに達し、従来のGeForce GTX TITAN Xと比較して60%の性能向上を実現したという。