米IDCが7月21日(現地時間)に公開した世界のスマートウォッチ市場調査によると、2016年第2四半期にスマートウォッチの出荷台数は前年同期比32%減と、同社が調査を開始してから初めて減少した。出荷台数は350万台だった。

出荷台数トップは160万台でシェア47%のApple。ただし、同社は昨年4月にApple Watchを発売しており、後継製品のない今年4~6月期は前年同期比55%減だった。トップ5の他のメーカーは出荷台数を増やしており、最大シェアのAppleの減少によって全体も32%減になった形だ。

2016年第2四半期のスマートウォッチ、トップ5ベンダーの出荷台数、市場シェア、前年同期比(出典: IDC)

スマートウォッチ市場は今もApple Watchに市場全体が左右される状態が続いている。IDCのRamon T. Llamas氏はスマートウォッチ市場がテクノロジーブランドに偏り過ぎていると指摘する。Casio、Fossil、Tag Heuer以外にも、ブランド力と熱心なユーザーを持つ伝統的な時計メーカーがスマートウォッチに参入し、テクノロジーブランドに対抗する勢力になることから、スマートウォッチ市場の真の成長が始まるとしている。