南阿蘇鉄道は21日、熊本地震の影響で列車の運転を休止している高森線立野~高森間(17.7km)のうち、被害が比較的軽度だった中松~高森間で運転を再開すると発表した。7月31日から部分運転を開始する。
高森線は今年4月に発生した熊本地震で立野~長陽間を中心に甚大な被害を受け、立野~高森間の全線で不通に。代替輸送手段として、南阿蘇村・高森町の合同で緊急通学バス輸送が実施されているという。南阿蘇鉄道の復旧支援のため、全国の第3セクター鉄道4社(由利高原鉄道、ひたちなか海浜鉄道、いすみ鉄道、若桜鉄道)による「南阿蘇鉄道希望の光復興祈念切符」も発売された。
高森線の中松~高森間は地震の被害が比較的軽度であったことから復旧作業が進められ、その他の運転再開に必要な準備も整ったことで、7月31日から運転再開できる見込みとなった。当日は高森駅を9時30分に発車する普通列車から運転を再開し、1日4往復の列車を運行予定。うち3往復(高森駅13時0分発・14時20分発・15時30分発、中松駅13時30分発・14時50分発・16時0分発)はトロッコ列車となる。部分運転の詳細については「もうしばらくお待ちください」(南阿蘇鉄道)とのこと。