JR東日本はこのほど、浦和駅を「エコステ」モデル駅に定め、駅の営業時間・列車ダイヤ・天候などに合わせて使用電力を自動的に最適化するエネルギーマネジメントシステムを鉄道の駅として初めて導入すると発表した。
「エコステ」は、省エネルギー・再生可能エネルギーなど、さまざまな環境保全技術を駅に導入するJR東日本の取組み。今回導入するエネルギーマネジメントシステムでは、前日に天気予報などの情報から使用電力を予測して基準値とし、当日の実態に合わせて基準値を修正。使用電力が基準値を超えた場合は照明・空調を制御する方式を取る。
通常の照度制御に加え、列車ダイヤ(列車在線・編成情報)に合わせてホーム照明の照度調整やLEDカラーによる編成長表示を実施。列車位置情報をもとにホーム照明を明るくし、列車の接近をホーム上の利用者に知らせるほか、列車の編成長やグリーン車の停車位置をLEDカラーで示す。駅構内のLED照明は人間の生活リズムに合わせ、朝は活気のある明かりに、夜はくつろぎ感のある明かりに調光・調色する。
あわせて太陽光発電パネルを導入し、2015年に比べて約40%(約304トン)のCO2排出量削減を図る。9月頃から工事に着手し、2017年3月の使用開始をめざす。
浦和駅ではその他、京浜東北線(1・2番線)ホームにホームドアを設置することも決まった。高さ1.3mで、開口幅は2m。今月から設置工事を開始し、完成までに約1年を要する見込み。さいたま新都心駅でも同様のホームドア設置工事に着手する。