レノボ・ジャパンは、神奈川県・由比ガ浜海水浴場で海の家「Lenovo House at Quick Silver」を2016年も開設した。海の家にITを取り入れ、実証実験や若年層への訴求を試みる取り組みだ。2014年の「Lenovo House Beach Marche」、2015年の「Lenovo House at Quick Silver」に続き、2016年で3回目を迎える。
ITを駆使した海の家
今年のLenovo House at Quick Silverでは、ソファ席の「VIP Room」を設け、プロジェクタ機能を備えた10.1型タブレット「YOGA Tab 3 Pro 10」でU-NEXTの映画コンテンツを視聴できる「YOGAシアター」や、壁に描かれた絵が飛び出して見える3Dアートコーナーを提供。また、TwitterやInstagramにハッシュタグ"#LenovoHouse"を付けて投稿した写真をその場でカードに出力できるSnSnapのフォトプリントサービス、会計を指紋認証で決済できるLiquidの決済システム「Liquid Pay」などを導入している。
SnSnapのフォトプリントサービスは2台を常備。出力は通常の写真用紙ではなく、固めのカードにプリントされ、ボールチェーンを取り付けてキーホルダーにすることもできる。また、Liquid Payはドリンクカウンターとフードカウンターに1台ずつ設置。携帯電話番号と指紋情報をPINコードで紐付け、1週間後にSMSで払込番号の連絡があり、ファミリーマートのマルチメディアステーション「Famiポート」決済する形となる。この処理は今回の海の家限定で、通常のLiqid Payはクレジットカード決済だ。
SnSnapのフォトプリントサービス。ハッシュタグを付けてアップロードした写真を、台上のタブレットから選択すると、該当の写真が下の取り出し口から印刷される |
使用端末はYOGA Tab 3 Pro 10。ハッシュタグで集約するため、投稿画像は公開状態にしておく必要がある |
おのののかさん、指紋認証決済に「便利」
19日に開催したプレス向け発表会では、Lenovo Houseの1日店長として、タレントのおのののかさんが登場し、フォトプリントサービスや指紋認証決済を試していた。おのののかさんは、Lenovo HouseにWi-Fiサービスや指紋認証決済があることで「荷物を持って行きたくない海に手ぶらで遊びに来られる。親指や人差し指でピッピッとお会計ができて、便利で楽しそう」と笑顔を見せた。
海の家で地域活性のプレ実証
今回のLenovo House at Quick Silverでは、経済産業省が2016年10月から実証実験を行う「おもてなしプラットフォーム」の一環として、ツーリズムとビジネス開発のプレ実証を試みている。具体的には地域の観光情報アプリ「JOYin!」の提供や、指紋認証による決済サービスの設置などだ。
レノボ・ジャパン代表取締役社長の留目真伸氏は、3回目となるLenovo House at Quick Silverの取り組みについて「地元に受け入れられ、この地域で共創プロジェクトができるまでに育ったことが一番嬉しい」とコメント。
「3年も続くと思っていなかったが、継続することでレノボブランドの認知度も上がった。指紋認証では財布がなくとも手軽に決済でき、「JOYin!」アプリでは海の家に来た人が地元の情報を仕入れ、観光につなげられる。3年目のLenovo Houseを、いっそう盛り上げていきたい」と力強く語った。