7月16日・17日、東京・ベルサール秋葉原でポタフェス2016 東京が開催。本稿では、finalの新作イヤホン3製品を紹介する。

finalの新作イヤホン。左から「F3100」「F4100」「F7200」

7月16日のfinalブースは、試聴を待つ列が常に絶えないほどの大人気。行列の先にあるのは、きょう体の重さ2g以下、直径5.5mmを実現した超軽量・超小型イヤホン「Fシリーズ」だ。ラインナップは「F7200」「F4100」「F3100」の3モデルで、発売は8月10日となっている。

F7200のイヤーピースを外したところ

付属のケースに入れるとこんな感じ

いずれもドライバー構成はBA×1基。最上位「F7200」とスタンダード「F4100」はfinalのイヤホンとして初めてケーブル着脱に対応した。F7200は高純度OFCシルバーコートケーブルを採用している。主な仕様は以下の通りだ。

F7200 F4100 F3100
きょう体 ステンレス・鏡面仕上げ アルミニウム・ブラックアルマイト仕上げ
ドライバー BA型
インピーダンス 42Ω
感度 106dB
ケーブル長 1.2m
重量(ケーブル)含む 23g 12g 10g
コネクタ MMCX なし
推定市場価格(税込) 49,800円 29,800円 19,800円

聴き比べてみたが、finalらしい余計な味付けのないフラットな傾向は3機種に共通していた。違いは、低域の主張の仕方とボーカルの表現だろうか。下のモデルから簡単なインプレッションを紹介したい。

F3100

F3100は低域の厚みとリズム感が優秀なイヤホンという印象。出るところは出るが、高域や中域を押しつぶしてしまうようないやらしさはなく、楽曲をテンポよく進行してくれるような感じがある。

F4100

F4100は、F3100と比べるとボーカルの表現が繊細になる。ビブラートがよく聴き取れるようになり、コーラスの臨場感も増す。高・中・低の全域をうまくまとめてくれるので、聴きやすさという点では3機種の中でもかなり優秀なのではないか。

F7200

F7200は、下位モデル2機種よりもアコースティックなサウンドに合うチューニングが施されているように感じた。サウンドの臨場感がかなり増すうえ、ボーカルのかすれ声やコーラスもため息が出るほど美しく聴こえて幸せな気持ちになった。

7月16日には発表会も開催。工場では小型化の過程で「あと○○mm詰められないのか!」なんて檄が飛んでいた、という嘘か本当かわからないようなエピソードも(本当のような気がする)

きょう体が小さいため、イヤーピースのサイズを変えることで装着の深さを選べるという