新しく提案される女性の仕事服。脱オーソドックスをうたっている

根付くか、働く女性の標準服。“女性活躍”がいわれる今、ワーキングウーマンに向けた商品開発はメーカーにとってはずすことのできないものになっている。そんな中そごう・西武は責任ある立場で働く女性が使いやすいスーツの新標準デザインを提案する。

5年目の新提案

そごう・西武はこの秋からプライベートブランド「リミテッドエディション」の働く女性の仕事着売り場「リミテッドエディション@オフィス」を全面的に刷新する。この@オフィスとは、そもそも2011年にスタートさせた働く女性の仕事服に的を絞った売り場。

内ポケットを標準装備したスーツや、靴、鞄のほか、就職活動用のスーツなどがそろえられている。オフィスシーン向けの女性服売り場は、様々な百貨店にあるが、これがプライベートブランドであることは、同百貨店ならではだという。

7月6日西武池袋本店「@オフィス」売り場

女性の仕事着には改善の余地がたくさん

これほど好調な@オフィスだが、同社が今年インターネットアンケートを行ったところ、仕事服について不満が多くあることが分かった。

そごう・西武がおこなったアンケート結果

特に注目されるのが、小物入れに関する不便さで、名刺やスマートフォン、ボールペンを収納できるポケットがない、もしくは、十分な大きさがないといった課題だった。

会見に臨む松本隆社長

こういった課題を解消できる内ポケットを標準装備したスーツなどを今回新提案する。「女性活躍推進法がスタートしたが、本当に働きやすいものを作る時がきたと思っている」、会見で松本社長が話したこの言葉。折しも、今年4月から女性活躍推進法が施行され、働く女性の増加がさらに加速することが既定路線となった今、仕事着の最適化は、女性服に携わる企業としては、はずすことのできないことだろう。社長の発言はまさにそれを象徴しているといえる。