ロビットは7月13日、世界初のスマートフォン連動型カーテン自動開閉器「めざましカーテン mornin'」(3,985円・税込)を発売した。設定した時間にカーテンを開けることで、太陽光によって自然に目覚めることができるという同製品。都内で行われた商品発表会にはHKT48の指原莉乃さんとお笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実さんも駆けつけ、その効果のほどを語った。
カーテンの開閉だけで起きられるのか?
まずは、「めざましカーテン mornin'」(以下、めざましカーテン)について紹介。同商品は「Bluetooth low energy(BLE)」チップを内蔵しており、これによってスマートフォンと連動。カーテンレールに装着して専用アプリで時間を設定すると、指定した時間にモーターが駆動し、自動でカーテンを開けてベッドに太陽光を差し込ませるという仕組みだ。
発想自体はごく単純というか、要は「時間指定でカーテンを開ける」ツールである。しかし、カーテン自体に自動開閉機能を盛り込むとなると、コストは3,985円では済まないだろうから、この価格でカーテンを自動開閉にできるのは画期的だ。幅56mm×高さ97mm×奥行き41mmで約67gとコンパクトなので邪魔にもならないし、出張先などでも使えるのは大きい。
しかし、最大の問題は、「人は本当に太陽光が差し込むだけで起きられるのか」という点である。
都内で行われた同商品の発表会では、医学博士で東京睡眠医学センター「スリープクリニック調布」理事長である遠藤拓郎氏のコメントが映像で発表された。
「人間の頭からは"メラトニン"というホルモンが出ており、メラトニンが脳に働きかけることで人は眠くなります。逆に、メラトニンが出なくなると目が覚めてくる。われわれが起床する朝7時くらいの時間帯はメラトニンの濃度が高いので、朝スッキリ起きられる人というのはまずいないのです。
しかし、メラトニンは光に弱いです。起きる時に部屋が十分に明るいと、メラトニンの濃度が急激に下がって目が覚めてきます。つまり、(眠いのに)頑張って起きるよりも、メラトニンの量を太陽光によってコントロールした方がスッキリ起きることができるのです。
また、室内の光よりも太陽光で起きた方が、圧倒的に眠気がなくなります。室内の光の照度が約300ルクスなのに対して、太陽光は約1万ルクス以上。カーテンがフルに開いて、太陽光がさんさんと入ってくるような状況だと、気持ちよく目覚めることができます」
つまり、目覚まし時計に加えてスマホのアラームを3分刻みで10件セット(スヌーズ機能を信用しきれない人は少なくない。筆者もその1人だ)するより、太陽光を取り入れた方が自然にスッキリと起きられるということなのだ。
指原&徳井の感想は?
同発表会には、特別ゲストとしてアイドルグループ・HKT48の指原莉乃さんとお笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実さんが登場した。
朝に強いかどうか司会者に聞かれ、「朝はあまり得意ではないです。……"徳井は得意ではない"ですね!」という徳井さんに対し、指原さんは「自分では得意だと思ってたんです。この間までは、誰よりも早く起きれる自信がありました」と強気。
続いて「目覚めが悪くてやらかしてしまったこと」を聞かれると、徳井さんは「関西で朝から3時間の生放送の番組に出させてもらった時なんですが、9時からの番組なのに、東京の家で起きたのが8時45分だったんです」と告白。指原さんも「えぇっ!」と驚く中、「青ざめながら相方に『ごめん俺完全に遅刻やわ』と連絡したら、相方もその時に起きよって、コンビそろって3時間の番組を2時間半遅刻するっていうことがありました。こういうことが2、3回はありましたね」と遅刻の"常習者"であることを明かした。
続けてめざましカーテンの使い心地を聞かれた徳井さんは、「"スマホでカーテンを開ける"っていうのを聞いた時、『ジョークグッズかな?』って思ったんですよ。そんなんいる? と思って。でも実際使ってみると、目からうろこでした。今までは目覚ましの音で起きていたのですが、太陽光で起きるのってこんなに楽なんだなぁと。『人間ってそもそもこうやって起きてたんではないか』みたいな、原始に帰ったみたいな感覚でした」と、目覚めの快適さに驚いた様子。
指原さんも「私、自分では朝に強い方だと思っていたんですけど、実際に商品を使ったら、普段とは全然目覚め方が違って驚きました。自然に目がふわっ~と覚めて、そのまま起きてすぐ動けちゃうみたいな。起きて2~3時間たったくらいのテンションで人ともしゃべれます」と興奮気味に語っていた。
2人がベッドイン!?
続けて2人は、めざましカーテンの使い方をデモンストレーションするため、壇上脇にセットされたベッドに2人で入って就寝風景を再現することに。
「指原……、寝ようか」と優しくリードする徳井さんに対して「(総選挙で)1位になってからこうやって写真撮られるの初めてなんですけど……」と指原さんが躊躇(ちゅうちょ)しているうちに、セットした時間になってめざましカーテンが作動。するすると開き始めるカーテンに追われるようにしてベッドに入った2人は、開ききったカーテンから差し込む光とともに起床した。
さわやかに目覚めた2人は、「コーヒーいれよっか(徳井)」「私はウインナー焼くね(指原)」と優しい声で会話。「2人が同じマンションから仕事場に向かうことは内緒な!」と"お泊まりデート"風に徳井さんがシメて、会場の笑いを誘った。
ちなみに、めざましカーテンは、カーテンが開閉するスピードも自由に変更可能。"家電好き"を自称する徳井さんは、「めざましカーテンに使われているモーターのパワーをチェックしたんですけど、かなりパワフルなモーターが付いているかと思います」と太鼓判を押していた。
とはいえ、理屈はわかっていても、「太陽光だけで起きる」ということに不安を感じてしまうのは筆者だけではないはず。本当に快適な目覚めができるのか、機会があれば試してみたい。
なお、同商品の初回出荷分1,000台は7月14日に完売。販売再開時期は8月初旬を目標としている。
※記事中の情報・価格は2016年7月時点のもの