三島食品「ゆかり」と言えば、古今東西・老若男女知らない人はいないほどメジャーなご飯のおともである。塩味と酸味の絶妙なバランスは、アツアツご飯にもおにぎりにもベストマッチ。さらに、きゅうりや長芋に合わせてつまみに仕立てれば、飲み始めから酒が進むこと間違いなしだ。そんな万能調味料のゆかりであるが、なんと最近、ドリンクタイプが話題になっているのをご存じだろうか?
赤しそ商品のパイオニアを目指して邁進
気になる商品名は「赤しそ飲料ゆかり」(税込3,900円/125ml×30本)。ゆかりのデザインを踏襲したパッケージから、赤しそをたっぷり使ったドリンクであることが一目瞭然で、店頭で目にしたら思わず二度見してしまいそうである。だって……ごはんにふりかけるものだと思っていたゆかりが、まさか飲料になるなんて!
それにしてもなぜこのような斬新な商品を作ろうと思ったのだろうか。疑問に思い、製造元の三島食品に問い合わせたところ、「弊社は"赤しそといえば三島食品"と言われる存在になることを目指し、赤しその品質向上を極めることに加え、さまざまなカテゴリーでの赤しそ商品の開発を推進しているんです」とすてきな回答。その一環として、同社にとっては新たなカテゴリーとなる赤しそ飲料ゆかりの開発に挑んだんだとか。
ちなみに、赤しそ飲料ゆかりは2016年に誕生した商品だが、発売に先立って、2009年には同商品の希釈タイプが既に発売されていたようだ。
「希釈タイプの赤しそ飲料ゆかりは、2013年に日本郵便のふるさと小包で販売をスタートしました。その後、2014年には希釈タイプのユーザーさまの声によってストレートタイプのニーズを確認し、アルミのボトルタイプ『爽やかに飲む ゆかり 190g』を新発売し、ふるさと小包のお取り寄せや広島県内の道の駅で販売させていただいておりました」(三島食品広報)。
さらに2016年には、爽やかに飲む ゆかりのユーザーからの「アルミ缶を不燃ごみとして取り扱うのが手間」との声を受け、紙容器の飲み切りタイプを開発。女性や子どもでもおいしく飲み切れるよう、125mlにポーションダウンし、ストローまでつけたことで、より多くの人に親しまれる赤しそ飲料ゆかりが誕生したのだ。
品質向上のため赤しその新品種を開発
「弊社では昭和45年(1970)の販売以来、46年の長きにわたってお客さまに支えられているゆかりの原料に最適な赤しそを追求する中で、約20年の年月をかけて、赤しその新品種『豊香(ほうこう)』を開発しました」と自信をのぞかせる三島食品。また飲料タイプは、赤しその香りとほどよい酸味にこだわり、リフレッシュ感を存分に楽しめる一品に仕上げているそう。
と、風味や味わいへのこだわりも確認できたら、俄然飲んでみたくなったという人も多いのでは? 今すぐにでもその味を確かめたいなら、日本郵便「ふるさと小包」での注文が便利だが、広島県近郊在住者は、「道の駅 たけはら」「たけはら 海の駅」(以上、広島県竹原市)、「ひろしま夢ぷらざ」(広島市中区)などもチェックしていただきたい。
また2016年7月7日からは、"次なる新たなカテゴリーへの挑戦"として、初のスイーツ商品「赤しそとチーズの出逢い ダックワーズ」(税込1,426円/8個入り)まで販売を開始。今後ますます、三島食品の動向から目を離せなくなりそうな予感大だ。
※記事中の価格・情報は2016年7月取材時のもの