説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『コンテンツブロッカーって効果ある?』という質問に答えます。
***
コンテンツブロッカーとは、Webブラウジング時に広告のみ取り除くプログラムの総称です。iPhone/iOSの場合、Safariのエクステンション(機能拡張)という形で機能が実現されますが、わかりにくければ「広告除去アプリ」という理解でかまいません。
iPhone向けにコンテンツブロッカーが登場したのは、コンテンツブロックを行うSafariエクステンションの仕様が決まったiOS 9以降のことです。Webサイトにアクセスしたとき(Webページを読み込むとき)、通信を遮断するかデータの一部を非表示扱いすることにより、ユーザにとって必要のないコンテンツを表示せずに済みます。
その効果ですが、まずまずの結果を得られることでしょう。なにをブロックするのかはコンテンツブロッカーアプリ次第、Webサイトによっても効果があったりなかったりしますから、無償公開されているコンテンツブロッカーを入手し、自分がよく閲覧するWebサイトで実際に試してみるといいでしょう。少なくとも広告が増えることはありませんから、試す価値はあります。
定番といえるアプリには、Webブラウザ・Firefoxの開発元が公開している「Focus by Firefox」、PC向けブラウザやAndroidでも実績がある「Adguard」を挙げることができます。いずれもApp Storeから無償でダウンロードできます。
ところで、コンテンツブロッカーには広告除去以外の効果もあります。画像など読み込むコンテンツが大量にあるWebサイトは、それらデータを読み込まないぶんパケット消費量を抑えることができるため、通信費の節約につながります。状況によっては、表示速度がアップすることもあるでしょう。コンテンツブロッカーが完全には広告を除去しきれない現実を踏まえると、むしろパケット消費量を抑える目的で導入したほうが満足度は高いかもしれません。