米国の市場調査会社J.D.Powerが発表した2016年のスマートウォッチ顧客満足度調査で、Apple Watchが1位を獲得した。
J.D.Powerの「2016年のスマートウォッチ顧客満足度調査」 |
同調査は、過去12カ月以内にスマートウォッチを購入した2,696人を対象に、使いやすさ、価格、バッテリーの寿命、スタイリッシュさ(デザイン性)など11の項目から満足度を測定。1,000点満点でApple Watchは852点を獲得し1位に輝いた。
11項目の中で、特に快適さ、スタイリッシュさ(デザイン性)、使いやすさが高く評価されたと報告している。2位はSamsungで842点を獲得。但し、レーティングは「2」で、平均値の「3」より劣る結果となっている(Apple Watchのレーティングは「5」、平均点は847点)。
報告によれば、スマートウォッチ購入者の19%が1つ以上の問題に直面しているとのことで、最も多いのが、バッテリーの充電に時間がかかりすぎること/充電ができないこと、で29%、次いで、カスタマイズが困難であること(23%)、充電器の破損(22%)が挙がっている。1つ以上の問題を経験している購入者には全体的な満足度が21点下がる傾向にあることもあわせて報告されている。
WWDC 16の基調講演で発表された通り、watchOS 3ではアプリの起動が現在と比べて約7倍早くなるなど、使用上の快適さが向上すると見られている。また、ミニーマウスなどのウォッチフェイスの追加もされ、より洗練度を高めている。コンプリケーションも拡充され、カスタマイズの自由度も上がるので、前述の不満を抱えるユーザーの満足度アップが期待される。パフォーマンスの向上がバッテリーライフとトレードオフになるのではないかと思いきや、電池寿命は変わらないようなので、さらにストレスフリーで使用できるようになるだろう。
スタイリッシュさという点では、フランスの老舗メゾン・エルメスによる「Apple Watch Hermès」のほか、sacaiのカプセルコレクション「sacai for Apple Watch」など、ハイブランドとのコラボレーションも目立つ。幅広い層にアピールできているのも顧客満足度が高い要因であるかもしれない。