日本銀行は7月12日、2016年6月の「生活意識に関するアンケート調査(第66回)」の結果を発表した。

1年後の物価に対する見方(出典:日本銀行Webサイト)

景況感DIは3四半期連続悪化

調査の結果、1年後の物価が「上がる」と答えた割合は前回(2016年3月)比3.3ポイント減の72.4%となり、2012年12月(53.0%)以来、3年半ぶりの低水準を記録した。減少は4四半期連続。

現在の景気が1年前に比べて「良くなった」と答えた割合から「悪い」と答えた割合を引いた景況感DIはマイナス27.3と、同4.8ポイント悪化した。悪化は3四半期連続。1年後の景況感DIはマイナス30.7と同0.2ポイント改善したものの、2四半期連続でマイナス30を下回った。

金利水準の見方を聞くと、「金利が低すぎる」と答えた割合は62.8%と同2.3ポイント減少。これにより、金利水準DIは同3.0ポイント増のマイナス55.0に改善した。

現在の暮らし向き(1年前対比)については、「ゆとりがなくなってきた」人は44.6%で同1.2ポイント増加。この結果、暮らし向きDIは同1.6ポイント減のマイナス40.3と6四半期ぶりに悪化した。

収入DIは同3.2ポイント減のマイナス27.2と7四半期ぶりに悪化。一方、1年後の収入DIは同2.4ポイント増のマイナス27.0と2四半期ぶりに改善した。

調査期間は2016年5月12日~6月7日、有効回答は全国(熊本県、大分県を除く)の20歳以上の個人2,263人。