インテリジェンスは7月12日、「社会保険適用要件」に関する調査の結果を発表した。同調査は6月11日~15日、アルバイト・パートに従事し、新社会保険適用基準である「1年以上の雇用見込み」「週の所定労働時間15時間以上」「月収7.8~10.7万円」「就業先会社規模が従業員数501人以上」、以上の条件を満たす主婦422名を対象に、インターネットで実施している。
「今年の10月から、パートタイマーのうち一定の要件を満たす人を対象に社会保険への適用が拡大されることを知っているか」を聞くと、47.4%で「知っていたが、内容はあまり理解していない」が最多に。次いで「知っており、内容をよく理解している」(41.2%)、「全く知らなかった」(11.4%)となった。
月収別にみると「知っており、内容をよく理解している」の割合は50.9%で「9.8~10.7万円」が最も多くなった。以降「8.8万円~9.7万円」(44.0%)、「7.8~8.7万円」(34.5%)と続いた。
「10月以降、社会保険に加入し夫の扶養から外れるか」を聞いたところ、全体の66.1%が「夫の扶養でいる」、33.9%が「夫の扶養から外れる」と回答した。
月収別に「夫の扶養でいる」と回答した割合をみたところ、85.0%で「7.8~8.7万円」が最も多くなった。次いで「8.8~9.7万円」(54.0%)、「9.8~10.7万円」(43.1%)となった。
「夫の扶養でいる」と回答した人に対して「社会保険加入を希望しない場合、どんな調整を行うか」を聞いたところ、82.1%で「今のパート先で月収8.8万円を超えないように労働時間を調整したい」が最も多くなった。次いで、「今のパート先で月収8.8万円を超えないように働きながら、適用対象外の別のパートや副業などをしたい」(11.1%)、「今のパート先で、適用拡大対象外の雇用形態に変更したい」(4.3%)、「適用拡大対象外の『別の』パート先で働きたい」(2.5%)となった。
「夫の扶養から外れる」と回答した人に、「社会保険加入を希望する場合、労働時間を増やす予定か」を質問したところ、41.3%で「今と同じくらい」が最多に。次いで「今よりもできるだけ多く増やす」(32.9%)、「今よりも少し増やす」(25.9%)となった。
月収別にみると、「今よりもできるだけ多く増やす」の割合は54.8%で「7.8~8.7万円」が最も多くなり、年収が低くなるにつれて割合が高い結果となった。