開園15周年イベント「ザ・イヤー・オブ・ウィッシュ」を開催中の東京ディズニーシー。このほど、新しいミュージカルショー「アウト・オブ・シャドウランド」の公演をロストリバーデルタのハンガーステージで開始した。1人の内気な少女がジャングルでの不思議な体験を通して成長していく物語となっていて、本格的なダンス・歌唱パフォーマンスが楽しめるほか、ダイナミックなプロジェクションマッピングや空中ダンスも見どころだ。

自身のミュージカル作品を手がける夢を追って、アメリカ留学中だったアンジェラ・アキさんも、楽曲制作に参加。内容・話題性共に盛りだくさんの新ショーをどこよりも詳しく解説しよう。

生き物たちのダンスと光の競演

仲間たちとはぐれてしまうメイ

物語は、主人公の少女・メイが仲間たちと共にジャングルを冒険しているシーンからスタートする。グループのリーダー・ユウが次の区間の先導役を募るも、メイは自ら手をあげられない。さらにジャングルから飛んできた小さなカゲドリを追いかけているうちに、仲間たちからはぐれてしまう。

メイはテントを張り過ごす

ジャングルでひとりぼっちになってしまったメイ。仲間たちが探し出してくれるのを待とうとテントを張り過ごしていると、テントに映し出された影絵から雄ジカが現れる。雄ジカはユウと名乗り「邪悪なカゲドリによって破壊されてしまったシャドウランド(影の世界)を助けてほしい」とメイに懇願。最初はしり込みするメイであったが、不思議な力を発揮して、枯れ木を光でいっぱいに。森を再生し始める。

雄ジカのユウと出合ったメイ

森を再生し始める

ここではメイの力でよみがえった森の生き物たちが繰り広げる力強く優雅なダンスが見どころだ。メイが不思議な力で作り出した光はプロジェクションマッピングで表現。ダンスと歌、光の競演が観客を楽しませてくれる。

生き物たちとダンスするメイ

枯れ木を光でいっぱいにする

ダイナミックな空中パフォーマンスを見逃すな!

その後、メイは雄ジカのユウと共に「きらめきの湖」に到着。ここでもメイは不思議な力を発揮して湖の力をよみがえらせる。すると、湖は色彩と生気を取り戻して美しく輝きだす。さらにそこでは美しい生き物が現れて、優雅でダイナミックなダンスを繰り広げる。

メイは不思議な力を使って湖の力をよみがえらせる

このシーンで注目したいのは、やはり空中パフォーマンス。ワイヤーでつられたダンサーたちがしなやかな動きで幻想的な世界を演出する。湖を表現するプロジェクションマッピングが映し出されたステージはほぼ垂直に傾斜。ダンサーたちの背景を彩り、パフォーマンスを引き立たせてくれる。

プロジェクションマッピングと共に繰り広げられる空中パフォーマンスは優雅そのもの

勇気と希望に満ちあふれたエンディングに感無量

ここでストーリーはクライマックスへと向かう。次々とシャドウランドの力をよみがえらせるメイであったが、カゲドリの金切り声が聞こえると、再び怖くなり、逃げ出そうとしてしまうのだ。そんな折、雄ジカのユウから「ここで逃げてしまうならずっと逃げ続けることになる。本当の自分を探しに行こう」と励まされるメイ。自分を信じて立ち上がる決心がつき、不思議な力で剣を作ってカゲドリとの闘いに挑むことになる。カゲドリの手下を倒しきったメイは最後の力を振り、ついに剣でカゲドリに止めをさす。

カゲドリに止めをさすメイ

戦闘シーンは迫力満点!

雄ジカのユウは戦闘中に行方がわからなくなり、泣き崩れるメイ。そのうち、さまざまな色の光があふれて周囲に広がっていくと、ステージはジャングルのシーンに。メイは冒険の仲間たちとの合流を果たす。

一連の体験を通じて成長したメイは次の区間をリードするリーダーとなり「さぁ、行くわよ! 」の掛け声で物語は幕を閉じる。

リーダーを引き受けたメイ

新たな冒険の旅をスタートする

メイと雄ジカのユウがカゲドリと戦う様子は迫力満点。さらに最後のシーンでは、物語のはじめとは打って変わったメイの自信と希望に満ちあふれた表情も印象的だ。ダンス、歌、そしてシーンごとに切り替わる色鮮やかなプロジェクションマッピングもさることながら、日々の生活も前向きに乗り越えていけそうなストーリーにもぜひ注目してほしい作品。誰よりも先にチェックしよう。

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