ピジョンが運営する、ママ・プレママに向けた情報サイト「コモドライフ」はこのほど、これから母となる妊娠中の女性を応援するメッセージ動画「278日」を公開した。
赤ちゃんがおなかの中にいる期間「278日」に密着
同動画は、自ら生まれ育った地で初めての出産を迎えるひとりの女性の日常と、おなかの中で成長するわが子との対面を待ちわびる気持ちに焦点を当てたドキュメンタリー映画。タイトルの「278日」は、赤ちゃんがおなかの中にいる期間を指している。
動画では、初めて出産を迎える女性が、出産に対する不安な気持ちを吐露。おなかに手を当てて、愛しそうになでたり、胎動を感じて「動いた」と喜んだり、ベビー用品を準備する様子なども収録している。いよいよ出産の日、陣痛の痛みに耐えた後には、待望の赤ちゃんとの対面が。力強い赤ちゃんの産声や、へその緒をカットする様子などが、やさしい歌声のBGMとともに流れる。
今回、動画に出演した女性は「出産というものをたくさんの方に知ってもらいたいという思い」から、撮影に協力したという。出産のリアルを伝えてくれた動画出演のお母さんに、妊娠・出産・わが子に対する思いや、現在の生活について話をうかがった。
「よくがんばって生まれてきたね。 ありがとう!」
――今回「278日」の動画撮影に協力された理由について教えてください
私自身、自分が妊娠・出産するまで赤ちゃんを抱っこする機会はほとんどなかったですし、 出産に対しても漠然としたイメージしかありませんでした。出産は十人十色なので、今回の私の出産もただの一例ではありますが 一人でも多くの方に、出産という現状を知ってもらえたらと思いで撮影に協力しました。
――出産前の幸せな気持ちと不安な気持ちについて、揺れ動く感情をどう捉えていましたか?
臨月を迎えるまではあまり緊張せず「赤ちゃんとの対面はいつかな~」と穏やかな気持ちでいましたが、生産期に入り、予定日2~3週間前くらいになると、痛みへの不安から出産がとても怖かったです。でも、予定日1~2週間前くらいになるとどこか吹っ切れたというか、「もうやるっきゃない」という感覚になり、陣痛が来るのがだんだん楽しみになってきました。
直前にはおなかの痛みやハリで、赤ちゃんと少し対話できたような、そんな感覚さえありました。赤ちゃんも、私 が不安を感じなくなり安心して出産に臨めるまで、待っていてくれたと思います。
――出産時を振り返り、初めて赤ちゃんと対面した時の気持ちを教えてください
まずは赤ちゃんが生まれてほっと安心した気持ちと、陣痛&出産という仕事が無事終わった達成感のような気持ち、そして出産に立ち会った家族が喜んでくれているのが分かってうれしい気持ちが入り交じったような感覚でした。
「はじめまして、ありがとう」と伝えられた時は、この子がさっきまで自分のおなかにいたことを考えると本当 に不思議で、「よくがんばってこの世界に生まれてきたね。本当にありがとう! 」と感謝の気持ちでいっぱいでした。
赤ちゃんが持つ癒やしパワーはすごい
――現在は赤ちゃんとどのような毎日を過ごされていますか?
赤ちゃんは、今は寝返りを覚え、ずりばいをし、ハイハイの練習のようなことを始めています。特にこの2週間の成長は本当にすごくて、一気に自分の動ける範囲を広げ、興味があるものを発見すれば、それを手にして口に入れたいと一心不乱に突き進んでいっています。その純粋なまなざしや行動は見習わなければと感じるくらいです。
赤ちゃんのできるようになったこと、時には失敗がとてもかわいらしく自然と家族の笑顔があふれます。赤ちゃんの成長に、みんなで拍手し、頭をぶつけるなどの失敗をみんなで共感し応援することで、家族の絆が赤ちゃんを通してより深まっていると思います。
また、家族と他人の区別もできるようになったので、家族だけに見せてくれる笑顔は最高の癒やしです。自分の子だけではなく、赤ちゃんが持つ癒やしパワーはすごいなぁと実感する毎日です。
――これから初の出産を控えるプレママたちに向けて、何かメッセージがあれば教えてください
妊娠中は出産することが大きな目標でありゴールのような気がしますが、実は出産はこれからの長い子供との時 間のスタート地点に過ぎないんだということをあらためて実感しました。一日一日は長く感じますが、後から振り返れば、妊娠期間中も新生児の期間も本当に一瞬です。
辛かったつわりや寝不足の日々は本当に大変ですが、状況は毎日変わっていきます。赤ちゃんの成長は本当にすごくて、昨日できなかったことが今日できるし、1~2週間前のことを考えるとありえないほどの成長です。そんな成長を一緒に一喜一憂できるとても楽しい毎日が待っているので、どうか自分の体調を優先して、なるべく ストレスを溜めすぎないように、そして自分の直観を信じて、妊娠生活を楽しんでもらえたらと思います。
そしてぜひ、出産は怖いものと待ち構えるのではなく受け入れて、サーフィンのように陣痛の波に乗って、「出産楽しかった! 」と思えたら最高だと思います。出産がどうなるのかに大きく影響するのは、お母さんの心構 えだと感じています。とても貴重な出産という経験を、赤ちゃんの力を信じて全力で楽しんでください!