SBI証券はこのほど、「一般投資家から見る参議院選挙! 緊急! 選挙前アンケート調査!」を実施し結果を発表した。調査は7月1日~5日、同社の口座を保有する個人投資家7,869名を対象に、インターネットで行われた。
参院選最大の争点は「経済政策」
「今回の参議院選挙の最大の争点は何であるとお考えですか?」と質問したところ、アベノミクスなどの「経済政策(56.9%)」が最多回答となった。また、半数以上の人がアベノミクスを「評価する(53.0%)」としたのに対し、日本銀行のマイナス金利政策に対しては、46.3%が「評価しない」と回答。個人投資家の多くがアベノミクスを評価する一方、マイナス金利政策に対しての評価は低いことがわかった。
オリンピック・AI関連株に注目
次に、個人投資家が魅力に感じている投資テーマについて調べたところ、1位「オリンピック」、2位「AI(人工知能)」、3位「バイオテクノロジー」となった。
個別銘柄については、上位10社のうち、日経平均株価採用の大型銘柄が5銘柄、バイオ関連が3銘柄、東証マザーズ銘柄が2銘柄、ETFが1銘柄という結果に。時価総額TOPの「トヨタ自動車」が1位を獲得し、次いで2位にバイオベンチャーの「そーせいグループ」、3位が「三菱重工」と続いた。
参院選後の相場への期待値低く……
次に、参院選後の相場の見通しについて質問。「2016年の日経平均最高値/最安値」について聞いたところ、最高値の予想は2016年6月までの年初来最高値1万8,951.12円と比較して約1,741円安い1万7,209.62円となった。また、最安値に関しても、年初来最安値1万4,864.01円に対して1万4,449.18円と414円程安く予想しており、マーケットに対する期待値の低さが見て取れる結果に。
一方、2016年12月末の日経平均終値予想は1万6,350.44円。現在イギリスのEU離脱問題など景気の先行き不透明さがあり悲観的な見方があるものの、徐々に落ち着いてくるであろうという個人投資家の期待がうかがえた。
「ドル円(レート)の高値(円安方向)/安値(円高方向)」に関しては、最高値108.00円、最安値99.60円と予想。2016年のドル円相場に関しては、今後の経済政策をもってしても大きな変動はなく、年末まで大きく変わらないという予想をしていることがわかった。