「あばたもえくぼ」とはいささか古い言葉だが、恋のただ中にいる身とあっては、相手の欠点よりは美点の方を考えるのは当然のことだろう。そして、恋人同士から一歩進んで一緒に生活を共にすることはすなわち、相手に対する不満をどれだけ少なく押さえられるか、という闘いなのかもしれない。今回は、既婚男性のマイナビニュース会員100人に、「妻に対して不満に思っていること」を聞いてみた。

Q.妻に対して不満に思っていることはありますか

Q.妻に対して不満に思っていることはありますか
ある 50.0%
ない 50.0%

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Q.不満に思っていることはどのようなものですか。当てはまるものを選んでください(複数回答)
1位「家事に関すること」 38.0%
2位「習慣に関すること」 34.0%
3位「夫婦の営みに関すること」 24.0%
4位「食に関すること」 22.0%
5位「お互いの家族に関すること」 16.0%

Q.その理由を教えてください
■「家事に関すること」
・「専業主婦でありながら、疲れからか家事ができていない」(46歳/東京都/輸送用機器/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「掃除をあまりしない。言葉に出すとけんかになるから、自分からやる」(56歳/福島県/専門店/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「後片付けをしない。指摘すると逆切れされる」(50歳/山口県/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「しなければいけないこと、していることの最中でもダラダラ寝たりして、最後までしない(洗濯ものを洗濯機で回すが、ダラダラしてしまい干すのを忘れるなど)」(42歳/和歌山県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「郵便物を開封しないままため込むこと。相当に危険。整理して目立つところに置く。洗濯物があふれていても洗濯をしないこと。たまりかねて自分で洗濯する」(58歳/高知県/教育/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「休日、外食が多いのでもっと料理をしてほしいと伝えた。できるだけそうしましょう、との回答。だが、実現はまだまだ」(55歳/神奈川県/広告・出版・印刷/営業関連/会社員・公務員・団体職員)

■「習慣に関すること」
・「独り言が多い。やめるように時々話し、改善はしている」(51歳/岩手県/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連/個人事業主・会社役員)
・「細かなルールが多すぎる」(32歳/兵庫県/その他/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「きっちりしすぎ。何となく流している」(48歳/神奈川県/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「モノをどこに置いたかわからなくなって、探すことがしょっちゅうある。我慢する」(44歳/埼玉県/専門店/メカトロ関連技術職/会社員・公務員・団体職員)

■「夫婦の営みに関すること」
・「セックスレス。無視された」(46歳/富山県/化粧品・医薬品/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「具体的には言いたくない。要するに、他の男が好きになったと言うこと」(47歳/滋賀県/その他メーカー/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「全くない。諦めている」(59歳/愛知県/輸送用機器/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「結婚して22年になりますが、妻が私に興味がないように感じられる」(49歳/埼玉県/専門店/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「嫌われている」(56歳/埼玉県/建設・土木/建築・土木関連技術職/会社員・公務員・団体職員)

■「食に関すること」
・「毎度生野菜が多いため、飽きがくる時がある」(42歳/埼玉県/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職/個人事業主・会社役員)
・「食事が寂しい」(43歳/東京都/その他電気・電子関連/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「味の濃淡」(68歳/岐阜県/その他/その他・専業主婦等/退職者)
・「食事、スーパーのお惣菜が多いんですよね……。野菜を多く、といってもなかなか増えない。常備菜とかも、自分が一人暮らしの時は用意していたものですが……。あと、賞味期限が切れるのが分かっているのに食材を使い切れないとか。もっと考えてというか、冷蔵庫の中身把握してよ。専業主婦なので、それくらいはやってのけてほしいものです。容姿というか、子供を産んで体重が増えたのは仕方ないとして、一向に減らす努力をしないのはいかがなものか。食事の量も多いので、自分まで肥えたじゃないか(出されたものは食べる主義。もったいないので……)」(41歳/静岡県/精密機器/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)

■「お互いの家族に関すること」
・「やはり、自分の親中心ぎみになる」(55歳/長野県/海運・鉄道・空輸・陸運/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
・「なにもしていない」(43歳/大阪府/海運・鉄道・空輸・陸運/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

■総評
「妻に対して不満に思っていること」の1位は、38.0%を集めた「家事に関すること」となった。2位は「習慣に関すること」が34.0%、3位「夫婦の営みに関すること」が24.0%、4位は「食に関すること」が22.0%、5位は「お互いの家族に関すること」で16.0%となった。以下、6位が「子育てに関すること」と「容姿に関すること」で各10.0%、8位「趣味に関すること」(8.0%)、9位「仕事に関すること」と「介護に関すること」(各4.0%)と続いた。「そのほか」は10.0%だった。

1位の「家事に関すること」の理由としては、「とにかく、雑」「根本的に掃除ができない」「掃除、料理をしない。文句を言うとやっていると答える」など、ずぼらであったり雑であったりと、厳しめの評価が並ぶ。「休みに自分で掃除機をかける」のように半ば諦め、自分で率先してこなしている、というコメントもあった。

2位の「習慣に関すること」に関しては、大ざっぱすぎるとする声もある一方で、「細かなルールが多すぎる」「きっちりしすぎ」など、決まりごとが多く、窮屈な思いをしているという意見もあった。中には「更年期障害で、精神状態がおかしい」「ほんとうにどうしようもないので、外れだと真剣に考えたこともある」など、この先がやや心配になるようなコメントも。

3位の「夫婦の営みに関すること」は、なかなか他人には相談しにくく、パートナーにもストレートには伝えにくいテーマなだけに、悩みは深い。「全くない」「諦めている」など達観した意見とともに、相手の浮気に気付いているかのような、深刻な声もあった。

4位「食に関すること」には、相手の健康を思いやったメニューなのに、「毎度生野菜が多いため、飽きがくる時がある」など、それがうまく伝わっていない様子もうかがわれた。5位「お互いの家族に関すること」では、古くて新しいテーマである「嫁姑問題」が今もしっかりと息づいていて、夫がその狭間で苦慮している現実が明らかとなった。そのほかの少数意見としては、「金銭感覚」「マイナス思考」などが寄せられている。

どの不満に関しても、お互いに改善への努力は尽くしたのかもしれないが、全体的には「諦め」のムードが漂っている。おそらくは、もう少し早いタイミングで歩み寄ったり、とことん話し合ったりすればどうにかなったかもしれないものの、今はもう「時すでに遅し」といった感じだろうか。「鉄は熱いうちに打て」との言葉は、夫婦関係にこそ当てはまるのでは、という気持ちになる、そんなアンケート結果となった。

調査時期: 2016年5月24日~2016年5月26日
調査対象: マイナビニュース会員(既婚男性限定)
調査数: 100人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

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