米Appleは7月7日(現地時間)、今秋リリースを予定しているiOSのメジャーアップグレード「iOS 10」のパブリックベータ版の提供を開始した。Apple Beta Software Programのメンバーになれば、誰でも対応するiOSデバイスに「iOS 10 Public Beta」をインストールできる。

パブリックベータ版の入手は以下のような手順になる。

  1. Apple Beta Software Programのサイトで、Apple IDを使ってメンバー登録
  2. パブリックベータ版をインストールするiOSデバイスをアップデート、バックアップ(iTunesバックアップを推奨)
  3. パブリックベータ版をインストールするiOSデバイスで、Safariを使ってbeta.apple.com/profileにアクセスし、構成プロファイルをダウンロードしてインストール
  4. 「設定」「一般」「ソフトウェア・アップデート」からパブリックベータ版をインストール

端末に構成プロファイルをインストールすると、ソフトウェア・アップデートからパブリックベータ版をインストールできるようになる

パブリックベータ版をOTA(Over The Air)で自動受信できるのはiOS 8.1.3以上。iOS 10の正式版がリリースされる前にパブリックベータ版からiOS 9の正式版に戻すには、ベータ版を消去して工場出荷版のiOSを再インストールする必要がある。そのため、データなどを完全に復元するにはiTunesバックアップが必要になる。

AppleはiOS 10を「iOS史上最大のアップデート」とアピールしている。ロック画面やホーム画面がより機能的に改良され、3D Touch機能の拡張、「Raise to wake」機能の実装など、実用性を高める様々な新機能が加わる。メッセージ、写真、マップなど、iPhoneユーザーに人気の高い標準アプリを強化。SiriのAPI開放でサードパーティのアプリでもSiriを活用できるようになるなど、開発者の可能性も広がる。対応機種は、iPhone 6sシリーズ、iPhone 6シリーズ、iPhone SE、iPhone 5s/5c、iPhone 5、iPad Proシリーズ、iPad Air 2、iPad Air、iPad mini 4、iPad mini 3、iPad mini 2、iPad(第4世代)、iPod touch(第6世代)など。