説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「マップ」のデータはいつ変わるの!?』という質問に答えます。
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Appleは詳細を明らかにしていませんが、『マップ』のデータは必要に応じて不定期に更新されています。現実の状況に沿うようデータをまめに更新することで、地図アプリとしての精度と信頼性を高めることが狙いなのでしょう。無償提供されているとはいえ、スマートフォン市場を巡りGoogleなど他企業と激しい競争関係にあるサービスですし、建築物や道路は今後も変化を続けますから、これからも高頻度に更新されていくのではないでしょうか。
ただし、最新の状況が反映されるまでのタイムラグは避けられません。変更が生じた建築物の種類や公共性の有無、規模の大小は特に一貫性がなく、新情報が地図に反映されるまでの間隔はまちまちです。しかも他の地図サービスと比較すると遅めで、2015年3月に開通した首都高中央環状品川線を例にすると、『Google Maps』はその後数日で反映されたところが、『マップ』では2カ月以上を要していました。
地図データの出所がどこか、ということも影響しているようです。『マップ』にしても『Google Maps』にしても、日本国内の地図データはカーナビなどに地図データを提供する企業が集めたデータをベースにしていますが、それら企業から最新のデータがリアルタイムに届くわけではありません。道路や鉄道などインフラに属する建築物に関していえば、それら企業が直接運営する地図サービスのほうがより新しいデータを表示することからもわかります。
なお、AppleはiPhoneユーザから直接地図データを受け取る仕組みも用意しています。『マップ』の右下にある「i」ボタンをタップして「問題を報告」を選択すると、地図上のラベルの正しい位置・名称やルート検索の誤りを知らせることができます。飲食店など近隣の商業施設の位置がおかしい場合、ピンポイントで訂正依頼をすれば、短い期間で地図データが修正されるかもしれません。