エプソンは7日、シートフィーダ型のA4ドキュメントスキャナ「DS-530」と「DS-570W」を発表した。7月28日から発売する。価格はオープン、店頭予想価格(税別)はDS-530が30,000円台後半、DS-570Wが40,000円台中盤の見込み。

DS-530

DS-530

DS-530はADFからの両面スキャンに対応し、スキャン速度は片面35枚/分、両面70枚/分と高速。ADFへの給紙容量は50枚で、スキャン回数40万回の高耐久仕様となっている。インタフェースはUSB 3.0で、本体サイズはW296×D169×H176mm。

従来機種と比べて約2倍の大きさとなる給紙ローラーを採用し、薄い紙から厚紙まで幅広い用紙に対応。給紙設計も見直し、重送を発生しにくくした。ラベルシートなど、重送と検知される原稿をスキップする機能も搭載する。

レシートや輸送伝票といった薄い紙のスキャンも可能で、長尺紙は最大6,096mmの長さまで読み取れる。また、スキャン速度を落とすことによって、"しわ"が入った原稿をスキャンする「低速モード」も備えた。

大型ローラーをはじめとした紙送り機構のブラッシュアップによって、用紙対応力が大きく向上

A4サイズより大きい原稿は、透明のキャリアシートにセットして二つ折りにしてスキャンする。キャリアシートは同時に5枚までセットでき、通常原稿と同時にセットしてスキャンしたり、破れた原稿もキャリアシートにセットすることでスキャン可能。

フラットベッドスキャナ「GT-S650」と組み合わせて利用可

オプションの接続ユニットを使えば、2015年1月に発売されたフラットベッドスキャナ「GT-S650」との組み合わせが可能。ドッキングさせることで、GT-S650のフラットベッド部を使って書籍の見開きページや厚みのある原稿を読み取れるようになり、汎用性が増す。

スキャンドライバ「Epson Scan 2」も刷新された。UIをシンプルにしたほか、起動中でも機器(認識しているスキャナ)の切り替えができるようになり、ネットワーク上の同一機種を複数登録可能になっている。

DS-570W

DS-570Wは、IEEE802.11b/g/n対応の無線LAN機能を備えたモデル。フラットベッドスキャナ「GT-S650」と組み合わせることはできない。基本性能は「DS-530」とほぼ共通。

DS-570W