待望の新世代Radeon「Polaris」がデビュー

AMDの新世代GPU「Radeon RX 480」(コードネーム:Polaris)がついに登場、搭載グラフィックスカードが各社より発売となっている。新しい「Polaris」アーキテクチャと14nm FinFETプロセスにより、コストパフォーマンスと電力効率が大幅に向上。手頃な価格で快適なVR体験を提供できるという。価格は32,500円前後から。

MSI「Radeon RX 480 8G」

GIGABYTE「GV-RX480D5-8GD-B」

SAPPHIRE「SA-RX480-8GD5R01」

PowerColor「AXRX 480 8GBD5-M3DH」

HIS「HS-480R8FSNR」

玄人志向「RD-RX480-E8GB」

大原氏によるRadeon RX 480のレビュー記事はこちら
http://news.mynavi.jp/articles/2016/06/29/rx480/

今回、入荷が確認できたのは以下の6モデル。全てリファレンス準拠の製品で、ブロワファンの2スロット厚クーラーを搭載している。コアクロックは1120/1266MHz。消費電力は150Wと小さく、補助電源コネクタは6ピンが1個だけだ。グラフィックス出力としては、HDMIとDisplayPort×3を搭載している。

メーカー 型番 価格
MSI Radeon RX 480 8G 36,000円~36,500円前後
GIGABYTE GV-RX480D5-8GD-B 38,000円前後
SAPPHIRE SA-RX480-8GD5R01 34,500円~35,500円前後
PowerColor AXRX 480 8GBD5-M3DH 33,000円~33,500円前後
HIS HS-480R8FSNR 33,500円~35,000円前後
玄人志向 RD-RX480-E8GB 32,500円前後

なお、各社ともカード本体に違いはないものの、HIS製のみDisplayPort→DVI変換アダプタが付属している。

トリプル10cmファンでも長さは30cm以下

GIGABYTEの「GV-N1080XTREME GAMING-8GD-PP」は、新型クーラー「WINDFORCE STACK 3X」を搭載したGeForce GTX 1080グラフィックスカード。大口径の10cmファンを3つ並べると、普通なら30cm長を超えてしまうが、このクーラーはファンの一部を重ねて配置することで、カード長が289mmに収まっている。価格は108,000円前後。

GIGABYTEの「GV-N1080XTREME GAMING-8GD-PP」。箱はかなり大きい

重ねたファンのブレードが衝突しないよう形状を工夫。面白いアイデアだ

従来の「WINDFORCE 3X」クーラーでは8cmファンが使われていたが、10cmファンになったことでヒートシンク全体にエアフローが届くようになり、冷却性能が10%アップ。ファンを重ねて大型化したため、クーラーは2スロットより厚くなってしまったものの、コアクロックは通常の1607/1733MHzから1784/1936MHzへと大幅に向上している。

なお今回の製品は、5インチベイ用のフロントパネルがセットになったプレミアムパック。フロントからHDMI出力が利用できるので、VRデバイスを使うときには便利だろう。また従来の2倍の帯域を可能とする「Dual Link SLI」に対応した新型SLIブリッジが付属しているのも大きなポイントだ。

フロントパネルにはHDMI×2を装備。DisplayPortの代わりに利用できる

Dual Link SLI用の新型SLIブリッジ。製品に付属するのはこれが初めて