60年代から活動しているプログレッシブ・ロックバンドのイエスが、11月に来日ツアーを行うことが1日、明らかになった。

アルバム『海洋地形学の物語』アートワーク

バンドの中心人物であり、その屋台骨を支え続けたベーシストのクリス・スクワイア没後初の来日となる今回は、6枚目のアルバム『海洋地形学の物語』(73年)と初のライブ盤となった『イエスソングス』(73年)をテーマとしたスペシャル公演。現在行われている北米ツアーは、『海洋地形学の物語』と10枚目のアルバム『ドラマ』(80年)を再現する2本立てとなっており、前者については「神の啓示」と「儀式」をプレイしている。

一方、『イエスソングス』はライブ盤なので、当時の雰囲気を現代に持ち込むような形で、抜粋された曲を演奏することで再現するのがコンセプト。ロジャー・ディーンが描いた美麗なアートワークと各楽曲が、強く結びつくステージになるという。

前回の来日公演は、プログレの名盤として名高い『こわれもの』(71年)と『危機』(72年)の完全再現2本立ての構成で全公演が満員、ソールドアウトに。海外では『イエス・サード・アルバム』(71年)と『究極』(77年)の完全再現も行われており、今回の公演は好評となった再現シリーズの新章という位置づけとなる。

2015年に亡くなったクリスのパートは、『結晶』(91年)、『オープン・ユア・アイズ』(97年)、『ラダー』(99年)などのアルバムやツアーで90年代の活動を支えたビリー・シャーウッドが担当。ベースやギターのほかキーボードなどにも卓越したマルチ・プレーヤーだ。

この他のメンバーとして、ボーカルのジョン・デイヴィソン、ギターのスティーヴ・ハウ、ドラムのアラン・ホワイト、キーボードのジェフ・ダウンズが来日メンバーとして登場。11月21日の東京公演を皮切りに、同月29日まで大阪、愛知・名古屋も回る計6公演を展開する。チケットはS席が10,000円、A席が9,000円(いずれも税込)で、東京公演のみ7月23日より発売がスタートする。

なお、『イエス・サード』と『究極』の完全再現ライブ、『こわれもの』と『危機』の完全再現ライブは、2014年、2015年にそれぞれライブ盤としてリリース済み。さらに、旧譜作品がそろっているワーナーミュージックより何らかのリリース予定も示唆されている。

ライブアルバム『イエスソングス』アートワーク

イエス2016来日公演

公演日 都道府県 会場
11月21日 東京 Bunkamuraオーチャードホール
11月22日 東京 Bunkamuraオーチャードホール
11月24日 大阪 オリックス劇場
11月25日 愛知 Zepp Nagoya
11月28日 東京 Bunkamuraオーチャードホール
11月29日 東京 Bunkamuraオーチャードホール