ホーム画面を左から右へスワイプすると現れる「Siriの検索候補」は、iOS 9の新機能の1つ。Siriといえば音声の聞き取りだが、この機能はユーザの行動パターンを分析し、これから行われる可能性が高い処理を先取りする。口頭での指示に限らず、操作全般にSiriの行動範囲が広がったというわけだ。
その「Siriの検索候補」には、最近通話した人物と起動したアプリ、「マップ」で検索されそうなカテゴリ、ニューストピックが表示される。かんたんにいえば、利用頻度の高い機能/項目に速報性を加味した画面で、これだけである程度の用は足りてしまう。
しかし、最近通話した人のアイコンが並ぶのはやや微妙だ。直近で話した人物がピックアップされるため、ほとんど通話機能(電話アプリ)を使わないユーザの場合、数週間前に話した相手のアイコンが表示され続けてしまいあまり役に立たない。誰と話したか周囲に知られたくないので表示されては困る、というユーザも少なくないのではないだろうか。
そんなときは、「Spotlight検索」の設定を見直そう。Siriの検索候補は、『設定』→「Spotlight検索」で許可されたアプリの情報のみ表示するため、通話相手に関する情報を握るアプリを使用禁止にしてしまえばいい。画面のいちばん下にある「連絡先」がそれで、スイッチをオフにすればSiriの検索候補に最近通話した人のアイコンが表示されなくなる。
同様に、「この周辺」を表示したくない場合は「マップ」、「ニュース」の表示を停止する場合は「Spotlight検索」スイッチをオフにしよう。Siriの検索候補全体をオフにしないかぎり、アプリアイコンを非表示にはできないが、これで表示する内容を絞り込めるはずだ。