NTTコム リサーチは6月29日、「映画館での映画鑑賞」に関する調査結果を発表した。
直近1年以内に映画館へ見に行った人は4割弱
直近1年以内に映画館で映画鑑賞をした人(映画館鑑賞者)は全体の38.7%で、2015年の前回調査(35.9%)から約3ポイント増加。性年代別に鑑賞率をみると、男性は各年代で上昇し、特に10代は過去最高の55.7%を記録。女性10代も62.0%と高い数字となったが、20代以降では低下傾向が続いた。
10代は鑑賞本数も増加傾向にあり、過去調査と比べて年間2本以上見る複数本鑑賞者の割合が増加。中でも女性10代では年間「5~11本」見る人が前年比6.2ポイント増の29.5%に上った。
調査担当者は「20億円近辺のヒットにつながるような少女コミックを原作とした映画が継続して配給されており、それらの作品を10代女性が見ていると考えられる。また10代男性の鑑賞者が多い深夜帯アニメの映画についても、これまでにないヒット作が出ており、それらが10代の鑑賞率と鑑賞本数増加の背景にあるのではないか」と推測している。
直近1年以内で最もヒットした『スターウォーズ フォースの覚醒』の鑑賞率を性年代別でみると、男性の鑑賞率が高く、特に60代男性は47.2%と約2人に1人が映画館に見に行ったことが判明。また、20代男性の鑑賞率も39.3%と高くなっていた。
「オンラインストリーミングサービス」(動画配信サービス)の直近1年以内の利用率は11.3%。「映画館」と「ネット配信」のどちらを選ぶかを尋ねたところ、「同日配信」で「月額1,000円」だとしても約6割が「映画館」での鑑賞を選んだ。
調査期間は2016年6月9~17日、 有効回答は10~70代の個人3,207人。