ロジクールは29日、最大3台までのデバイスをOS問わず接続でき、ボタンで接続先を切り替えられる小型Bluetoothキーボード「ロジクール K780 マルチデバイス Bluetooth キーボード」(K780)を発表。販売に関する戦略や実機を製品発表会で披露した。
同社は、"デバイスやOSの垣根を超え、ボタンひとつで接続先を切り替えられる"製品を、「マルチデバイスキーボード」と定義。2014年に発売した「K480」、2015年に発売した「K380」に続き、今回、デスクトップPCで仕事をしながらスマートフォンのチャット機能を使うといった、複数デバイスの同時利用の需要増を見込み、デスクで使えるテンキー付のハイエンドモデルとしてK780を発表した。
各製品の位置づけと直販価格は下記を参照してほしい。
- K380……スタンドを省いたモバイル機(税別4,130円)
- K480……スタンド付き・ダイヤル切替スイッチのスタンダード機(税別4,630円)
- K780……フルサイズでスタンド・テンキー付ハイエンド機(税別10,250円※7月1日発売)
ボタン1つで接続先を切り替え
K780の特徴は、Bluetooth(LE)経由での接続先デバイスを自動認識して適切な配列へ変更する「OS自動認識」、最大3台までのデバイスをBluetoothで接続できる「マルチデバイス」、タブレットやスマホを立てかけられる「スタンド」、据え置き用途を意識した「テンキー」、打ちやすいキー形状をデザインした「PerfectStrokeキーシステム/インカーブキー」の5つ。
このうち、テンキーの搭載やPerfectStrokeキーシステム/インカーブキーは、K780のみの機能だ。また、現行モデルK480では接続先デバイスの切り替えがダイヤル式となり、切り替え時間も数秒程度かかっていたが、K780ではボタンで接続先を切り替える仕様となっている。
実際に使用してみたところ、接続デバイスの切り替えは体感で約1~2秒程度と、かなりスムーズだったことが印象的だった。思考を止めないほどシームレスに切り替わるというほどではないが、K480からは格段に速くなっている |
左上、[Esc]キーの右隣にデバイス切り替え用のボタン(Easy-Switchボタン)を配置([F1][F2][F3]キー兼用) |
キーは丸型のキートップで、アルファベットキーはくぼんだ形状のインカーブキーを採用するが、最上段のメディアキーや最下段の[Space]キーなどは少ない力でも打ちやすいよう中央を膨らませた形状になっている |
対象デバイスは、Windows 7 / 8 / 10以降、OS X 10.10以降、iOS 5以降、Android 5.0以降、Chrome OSを搭載したPCやスマートフォン、タブレット。キーレイアウトは101キー日本語配列のパンタグラフスイッチで、ストロークは19mm、押下圧は2mm。左上に、接続したデバイスを切り替えるEasy-Switchボタン3個を備える。本体サイズは380×158×22mm、重量は875g。電源は単四形乾電池×2本。
なお、iOSやMacを接続する際の配列は「最適化状態」であり、完全互換ではないため、特殊キーの配列が印字と異なる可能性がある。