KDDIは、日米間光海底ケーブル「FASTER」を6月30日から運用開始すると発表した。

FASTERは、日米間を結ぶ長さ約9,000kmの光海底ケーブル。China Mobile International、中国China Telecom Global、マレーシアGlobal Transit、米GoogleおよびシンガポールSingtelと共同で、2014年8月から建設を進めてきた。

千葉県南房総市での陸揚げの様子

最新の光ファイバーケーブルとDWDM技術(高密度波長分割多重方式)により、世界最大規模(※)の初期設計容量60Tbpsを実現。60Tbpsは、15Mbpsの高精細映像を約400万人が同時にストリーミング視聴することができる速度だ。南志摩海底線中継所(三重県志摩市)と千倉第二海底線中継所(千葉県南房総市)で陸揚げされることで、災害に強い構造となっている。

FASTERを運用開始することで、LTEなど高速無線通信の拡充で増加している日米間のインターネットトラフィック需要に対応。また、次世代通信システム「5G(第5世代移動通信)」や4K・8K放送の通信インフラとしての活用が期待されている。

※KDDI調べ