米Dropboxは6月22日(現地時間)、iOSアプリのドキュメントスキャン機能、PCでのファイル/フォルダ共有の改善など、プロダクティビティの向上を目的としたアップデートを発表した。同社はクラウドにファイルを保存するストレージサービスからコンテンツの作成・保存・管理をサポートするサービスへと進歩しようとしており、今回の新機能や機能改善はその一環である。
iOS版のドキュメントスキャン機能は、タブを切り替えるバーの中央に設けられた「+」ボタンからアクセスする。タップして「ドキュメントをスキャン」を選択すると、撮影画面に切り替わる。スキャン対象にカメラを向けると、書類やレシートなどを識別して、スキャンの対象領域を自動的に設定してくれる。複数のスキャンも可能、撮影後にスキャンしたページの並べ替えも行える。保存形式はPDFまたはPNG。
すでにDropboxに保存してある画像をスキャンに変更することもできる。写真タブやPhotosフォルダから変換したい写真を開き、右上のボタンをタップして「スキャンとして保存」を選択する。Dropbox Businessユーザーは、スキャンのドキュメント検索、PDF形式のスキャンのテキストコピーが可能。ただし、Dropboxが解析できるのは印刷された英語に限られる。
iOS用のOfficeアプリと連係したOfficeファイルの作成も「+」ボタンから素早く完了できるようになった。「+」ボタンから「ファイルを作成またはアップロード」をタップし、Word、Excel、PowerPointのいずれかを選ぶ。OfficeのiOSアプリからも同じことはできるが、Dropboxを中心にファイルを管理しているユーザーにとっては、シンプルで便利なワークフローになる。
PCからのファイル/フォルダの共有は、WindowsのExplorerまたはMacのFinderのDropboxフォルダで、共有したいファイルやフォルダを右クリックして「共有」を選択し、そのまま編集権限を付与できる。dropbox.comに移動したり、リンクをコピー&ペーストする必要はない。
またdropbox.comでプレビューした画像やドキュメントの特定の場所にコメントを付けられるようになった。コメントが指す部分が明確になり、相手にコメントやフィードバックをより正確に伝えられる。