説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『残債のあるiPhoneを売却できますか?』という質問に答えます。
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基本的には、ネットワーク利用制限を受けていない、つまり不正な手段で契約/取得したものではないiPhoneであれば売却できます。残債があることだけを理由にネットワーク利用制限を受けることはありませんから、残債のあるiPhoneでも売却することは可能です。
残債とは、本体だ金の割賦払い(本体代金を回線使用料とあわせて月払いする購入方法)にした場合の、本体部分の払い残しのことです。キャリアを解約するときに残債を一括精算することも可能ですが、そうしなかった場合には解約後も毎月払い続けることになります。
その支払いが滞ると、iPhoneにはネットワーク利用制限がかかります。中古のiPhoneを購入したところ、前の持ち主が支払いを止めてしまったがためにiPhoneで通話/通信できなくなった、という事態に陥る可能性があるのです。そのため、残債があるiPhoneの買い取り価格は、傷や不具合の有無などコンディションを別にして、完済したiPhoneに比べ低く見積もられる可能性大です。残債がある場合、買い取りに応じてくれない業者も少なくありません。
残債の有無は、国内でiPhoneを取り扱う大手3キャリアが設けた専用サイトで確認できます。iPhoneをできるだけ高値で売却したければ、若干手間はかかるものの、残債をゼロにしたうえで買い取り業者に持ち込むといいでしょう。残債の支払い方法はキャリアにより多少の差はありますが、いきなりショップに出向くのではなく、キャリアの総合案内窓口(NTTドコモ/au/ソフトバンクとも「157」)に問い合わせしたほうが確実です。