俳優のトム・ヒドルストンが伝説のシンガー・ソングライター、ハンク・ウィリアムスさんを演じる伝記映画『アイ・ソー・ザ・ライト』が10月1日より日本公開されることがこのほど、明らかになった。

映画『アイ・ソー・ザ・ライト』場面写真

本作は、1950年代前後に"キング・オブ・カントリー"と称された米国のシンガー、ハンクさんの半生を描いた伝記映画。ハンクさんは1923年に生まれ、二分脊椎症を抱えながら貧困の中で育ち、1947年にカントリー歌手としてメジャーデビューを果たした。

1953年に29歳で他界したが、それまでの6年間にわたる活動期間中は、エルヴィス・プレスリーやザ・ビートルズなどのアーティストへ大きな影響を与えた楽曲を制作。他にも、ハンクさんに影響されたミュージシャンは世代や国を問わず多く、"ルーツ・オブ・ロック=ロックの父"とも呼ばれるほどの功労者として認められている。映画では、ハンクさんが築いた功績と、その裏で運命に翻弄(ほんろう)される1人の男としての半生を映し出す。

そんなハンクさんを演じるのが、『マイティー・ソー』(11年)、『アベンジャーズ』(12年)の"ロキさま"で知られるトム。『エンパイア』や『ELLE』などの英国誌が選ぶ"マン・オブ・ザ・イヤー"を受賞してきたトムは、日本でも映画雑誌『SCREEN』らが選ぶ英国男優総選挙2015で1位を獲得し、今年4月に発表された"ブリティッシュ・ナショナル・フィルム・アワード"では最優秀男優賞に選ばれてきた。

猛特訓を重ねたトムは本作で、ハンクさんの曲を全て自らが歌い、自身が経験した悲しみや人生のつらさを歌にのせ披露。ハンクさんの妻の故・オードリーは、『GODZILLA ゴジラ』(14年)や『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(15年)でブレイクしたエリザベス・オルセンが演じ、自身も「シンガーとして活動したい」という思いを抱えながらも、家庭を支えなければならない女性の複雑な思いを切なく表現する。

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