暑い季節がやってくると、キンキンに冷えたビールが恋しくなるもの。最近では、キリンビールの「キリン一番搾りガーデン」やアサヒビールの「スーパードライ エクストラコールドBAR」をはじめ、凍らせた泡がシャリシャリと心地いい、"フローズンビール"が飲めるお店が増えています。キリッとしたのど越しを想像するだけで、思わずヨダレが垂れてしまいますよね。
そこで今回は、コンビニやスーパーで買える缶ビールを使って、自宅でできるフローズンビール作りにチャレンジ! 定番の銘柄から、プレミアム系、黒系、海外系まで、さまざまなフローズンビールを作って飲み比べてみました。
引き立つクリーミーさ!「キリン 一番搾り」
まずは、定番のキリンビール「キリン 一番搾り」(オープン価格、200円程で購入)を使って、フローズンビール作りに挑戦! 最近、飲食店で提供が増えている「一番搾りフローズン<生>」の自宅再現を狙います。
フローズンビール作りに必要なものは、缶ビールとふたの付いたアルミ製のボトル、たったこれだけ。今回ボトルには、「レッドブル・エナジードリンク330ml アルミボトル」(税別296円)を使用し、まずは中身を空にしたボトルの4分の1ぐらいまで、缶ビールを注ぎます。アルミ製のボトルなら、コーヒやジュースでもOKです。
缶ビールの中身をアルミ製のボトルに移したなら、ふたをしっかり締めて、冷凍庫で3時間程冷やします。フローズンビールを複数種類、または複数人で楽しみたい場合は、ボトルを小分けにして、まとめて冷凍しておきましょう。
3時間程たったら、冷凍庫からボトルを取り出します。ボトルの中のビールはカチカチに冷えているので、ふたを締めた状態のまま、勢いよくボトルを縦に振ります。シャーベット状になったビールがボトルの中でシャリシャリと音を立てて上下するように、10~20回程振りましょう。この時、激しく振り過ぎるとボトルが膨れ上がり、ふたを開ける時に吹き出す恐れがあります。振り過ぎにはご注意ください。
氷が細かくなってきたのが実感できたら、ボトルの中身をお菓子作り用のクリーム絞り袋へ移します。袋の先端をハサミで切り(シャーベット状のビールが出やすいように、少し大きめに切るのがポイント)、グラスに注いだビールの上にゆっくり絞り出すと……。
「キリン 一番搾り」を使った、自家製フローズンビールが完成! グラスの水面には、シャーベット状の泡がこんもりと浮かんでいます。
早速、口に含んでみると……「シャキーーーーーーン!! 」と、舌と脳にガツンとくる口当たりに目が覚めます! シャリシャリでふわふわな泡の爽快感が口に広がり、ゴクリと飲み干すと、超冷却によるキリッとした刺激がのどを通り抜けていきます。缶ビールをそのまま飲んだ時には味わえない、フローズンビールならではと言える、すがすがしいのど越しです。
「キリン 一番搾り」の場合、コクや甘さといった、もともとのクリーミーさがフローズンビール化によってさらに引き立った印象。シャーベット状になった泡との相性もバッチリなので、キンキンに冷えたビールをまろやかに楽しみたい方にオススメです。
爽快感 ★★★★☆
コク ★★★★★
苦み ★★★☆☆
甘さ ★★★★★
後味 ★★★☆☆
香り ★★★★☆
刺激 ★★★☆☆
プレミア感がアップ!「ヱビス マイスター 匠の逸品」
先述した手順に沿って、他の缶ビールでも自家製フローズンビールを作ってみましょう。次にチャレンジするのは、サッポロビールが5月に発売開始した、「ヱビス マイスター 匠の逸品」(オープン価格、200円程で購入)。各社から続々と登場しているプレミアムビールの新商品です。
フローズンビール化した「ヱビス マイスター 匠の逸品」を飲んでみると……おおっ、口に含んだ瞬間、キンキンに冷やされたプレミアムビールならではの洗練されたコクが、口内の全感覚をジャック! 鮮烈な大人な苦みが、気持ち良くのどを通り抜けていきます。ふくよかな後味もひんやりと持続するので、プレミアムな時間をキリリと楽しみたい方にオススメです。同じくプレミアムビールなら、現在さまざまなバリエーションが生まれている、サントリーの定番「サントリー ザ・プレミアム・モルツ」をフローズンビールにしても楽しめそうです。
爽快感 ★★★☆☆
コク ★★★★★
苦み ★★★★★
甘さ ★★☆☆☆
後味 ★★★★★
香り ★★★★☆
刺激 ★★★☆☆
黒ビールの香りを楽しむ!「アサヒスーパードライ ドライブラック」
続いては趣向を変え、黒ビールを使って自家製フローズンビール作りにチャレンジ。その味わい深さから、ビール通の中でも人気が高い黒ビールですが、今回はアサヒビールの「アサヒスーパードライ ドライブラック」(オープン価格、200円程で購入)をキンキンに冷やしちゃいます。
フローズンビール化した「アサヒスーパードライ ドライブラック」を飲んでみると……プハッ! 黒ビールならではの香ばしさが、のどをヒヤ~っと駆け抜け、き、きもちい~!! 黒ビールというと、「癖が強そう……」といった印象をお持ちの人も多いかもしれませんが、超冷却したことによって、爽快感と香りがガツンとパワーアップし、そのクールな刺激が苦みや癖を調和しています。すっきりとした飲み心地なので、黒ビール初心者の方にもオススメです。
爽快感 ★★★★★
コク ★★★★☆
苦み ★★★☆☆
甘さ ★★★☆☆
後味 ★★★★☆
香り ★★★★★
刺激 ★★★★★
海外ビールでリゾート気分!?「ハイネケン」
最後に、海外ビールでも自家製フローズンビールを作ってみましょう。今回は、バーなどでも人気がある、オランダの「ハイネケン」(オープン価格、200円程で購入)を冷やして楽しんじゃいます。
フローズンビール化した「ハイネケン」を飲んでみると……お、おや!? ここは海外のビーチリゾート!? 日本のビールとは一味違う、海外ビールならではのキレのある爽快感やコクが、シャッキリときめ細かい冷涼な泡の心地良さとともに、脳天を突き抜けていきます。超冷却により、味わいがよりシャープになっているので、夏のバカンス気分でスカッとビールを楽しみたい時にオススメです。
爽快感 ★★★★★
コク ★★★★★
苦み ★★★☆☆
甘さ ★☆☆☆☆
後味 ★★★☆☆
香り ★★★☆☆
刺激 ★★★★★
今回は、自宅で簡単にできる、自家製フローズンビールを4種類ご紹介しました。たっぷりと浮かんだ泡は清涼感が抜群な上、見た目もシャリシャリで楽しいので、夏場の宅飲みやホームパーティーで出せば盛り上がること間違いなし。キンキンに冷えた自家製フローズンビールで、この夏の飲みの席を心地よくクールに楽しんでみてはいかがでしょうか?