ヤフーは6月21日、東京本社の移転にともない、社外の人も利用できる「コワーキングスペース」を新設することを発表した。
同社は、事業拡大に伴う従業員の増加とオフィス機能の集約などを目的に、本社を現在の東京都港区赤坂から東京都千代田区紀尾井町へ移転する。移転は5月9日より順次開始しており、9月に完了予定。移転先は、西武ホールディングスが2011年3月末に営業を終了した「グランドプリンスホテル赤坂」の跡地、「東京ガーデンテラス紀尾井町」内のオフィス棟。地上36階・地下2階建てのオフィス・ホテル棟のうち、24フロアを占めるオフィスの20フロア分に入居する。
コワーキングスペースは、「『!(びっくり)』を生み出す場所」がコンセプト。従業員が業務を行えるだけでなく、社外の方も登録をすれば利用できるという。利用料金は無料か有料かも含め現在検討中とのこと。
利用者同士を結び付けるコミュニケーターを設けることで、従業員と社外の人が情報交換や新たな協業を生み出していける仕組み。広さ1,330平方メートル(402.3坪)のスペースに、カフェや会議室、キッチンなども設けることで、打ち合わせやイベントなどで多目的に利用できる。
また本社勤務の全従業員5,691名を対象に、9月より「従業員の机を不規則に配置したフリーアドレス制」を導入。従業員同士のコミュニケーションや交流を促し、各自の個性や才能、情報を共有して、新しいアイディアを生み出しやすい環境を提供するという。
新社屋の社員食堂では、朝、昼、晩の食事提供はもちろん、栄養バランスの整ったメニューや、低カロリーメニューを用意し、食事を通じて従業員の健康を支援。頭をスッキリさせ集中力をあげるために従業員が好きな時に利用できる「仮眠スペース」も新設するとのこと。