JR東日本秋田支社は、7月で五能線全線開通80周年を迎えることを記念し、五能線「リゾートしらかみ」停車駅を中心に駅設備のリニューアルを実施する。あわせて15カ所ある「リゾートしらかみ」停車駅のすべてに多言語表記の観光案内板を新設する。

陸奥森田駅リニューアル後イメージ。つがる市有形文化財「旧増田家住宅」母屋をイメージした古民家風の外観に

駅設備リニューアルは、五所川原駅、陸奥森田駅、驫木駅、深浦駅の4駅で実施される。五所川原駅は駅舎外壁を古レンガの風合いのあるアンティーク調に統一。立佞武多製作者の福士裕朗氏による横10m・高さ3mの創作看板を設置し、祭りの熱気を伝える。

陸奥森田駅は、ホーム側をメインに駅舎美化を実施。男女兼用だったトイレは男女別にし、水洗化する。秘境駅として知名度が高い驫木駅では、2008年に設置した夕日時計と夕焼け暦をリニューアル。夕日時計には太陽が落とす影で現在の時刻を表示する指時針を設置してアクリルケースで覆い、木を模したコンクート製の土台を置いて劣化を防ぐ。深浦町夕陽海岸に隣接する深浦駅では、トイレ増設・多機能トイレの新設・女性用パウダーコーナー新設・トイレ水洗化を実施する。各駅とも6月中にリニューアル工事を完了する予定。

「リゾートしらかみ」停車駅に新設される多言語表記観光案内板は、それぞれのエリアの象徴的な観光要素をイラストで表現。川部駅から東能代駅へ進むにつれ、昼から夜へと徐々に時間が経過していくようなストーリーのある風景とした。各駅のイラストは横に並べると1枚につながるしかけもあり、記念写真撮影の背景などとしても利用できる。