俳優のレオナルド・ディカプリオが、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』をめぐる名誉棄損裁判で証言台に立たなければならないようだ。
2013年公開の同作品で実在する株式仲買人ジョーダン・ベルフォートを演じたディカプリオは、"ウィグワーム"のニックネームを持つアンドリュー・グリーンが、ディカプリオの製作会社アピアン・ウェイ・プロダクションズをはじめ、パラマウント・ピクチャーズ、レッド・グラナイト・ピクチャーズ、シケリア・プロダクションズに対して2,500万ドル(約26億円)の賠償金を求めている裁判で、証言しなければならないという。グリーンは、劇中でP・J・バーンが演じたかつら姿のニッキー・"ラグラット"・コスコフが自身をモデルにしているとし、名誉棄損で訴えている。
グリーンの弁護団は、ディカプリオが同作品の中に登場するキャラクターたちについての詳細を知っていた当事者、プロデューサーの1人として質問をしたいのだという。同弁護団はさらに、ディカプリオは同作品の製作を進めた人物としてこの問題について認識があったはずだとしている。
グリーンは道徳的に怪しげな取引を行う人物として描かれている登場人物のニッキー・"ラグラット"・コスコフが自身をモデルにしていることを不服としており、裁判所に提出されている書類には「作品の中でグリーン氏と思われる人物が登場するシーンは偽りであり名誉を傷つけています。さらにグリーン氏の弁護士、そして銀行家/投資家として、さらには個人的な評判に、根本的に害を及ぼしているのです」とつづられている。
ディカプリオは当初、多忙のため証言台には立てないと主張したようだが、スティーヴン・ロック裁判官はディカプリオに対し証言台に立つよう要請したのだという。
ベルフォート役を務めたディカプリオは、同役でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされていた。
(C)BANG Media International