国内最大規模の玩具展示会「東京おもちゃショー」が6月9~12日に東京ビッグサイトで開催された。第55回を迎えた今年も16万人以上が来場し、にぎわいを見せていた。ここでは、出展社の中でもひときわ大きなブースを構えていたタカラトミーブースから、「トミカ」特設コーナーの様子を中心にレポートする。
「S2000」に「GTO」 - 大人が喜ぶ「トミカプレミアム」
「トミカ」コーナーには多彩な新製品が展示されていたが、大人を引き付けていたのが「トミカプレミアム」の最新作だ。
「トミカプレミアム」は「トミカ」から派生したハイディテールコレクションモデルで、この春デビュー1周年を迎えたばかり。新規金型を使用してリアルなフォルムを追求し、「トミカ」が450円のところ800円から(価格はともに税抜)の価格設定となっている。これまで、「NISMO R34 GT-R Z-tune」「マツダ RX-7 FD3S RE雨宮仕様」などスポーツタイプのクルマを中心に、コンセプトカーや戦車まで16種類が商品化。会場では、7月発売予定の「ホンダ S2000 TYPE S」と「三菱GTO ツインターボ」が発表されていた。
通常の「トミカ」新製品としては、3月に完売して話題となった4代目「ホンダ シビック タイプR」や、昨年に初のフルモデルチェンジが行われた2代目「トヨタ シエンタ」が大人の注目を集めていた。「シビック タイプR」はボンネットが、「シエンタ」は後部ドアが開閉する仕様とのこと。また、キャラクターやコンテンツとのコラボレーション企画である「ドリームトミカ」の新製品として、「頭文字D S13 シルビア」も出品された。人気コミック『頭文字D』で、主人公のバイト先の先輩である池谷浩一郎の愛車だ。
「カーズ トミカ」写真左から「メーター(カーズトゥーン メーターの東京レース)」「ルイス・ハミルトン(スタンダードタイプ)」「リップ・クラッチゴンスキー(スタンダードタイプ)」 |
「カーズトミカをいっぱいあつめよう! 大きなマックィーン」 |
大人も子供も一緒に楽しめそうなのが、ピクサー制作のディズニー映画『カーズ』のキャラクターたちを「トミカ」にした「カーズ トミカ」シリーズ。新製品として、映画『カーズ2』でF1世界王者のルイス・ハミルトンが声優を務めたキャラクター、その名も「ルイス・ハミルトン」をはじめ、3体の新車が展示されていた。また、最大6台の「カーズ トミカ」を収納できる「カーズトミカをいっぱいあつめよう! 大きなマックィーン」も出品。お片付けにコレクションに、もってこいのアイテムだ。
自動で走る「フェアレディZ」のパトカーに子供たちも夢中
子供たちが夢中になりそうな新製品としては、「チャージトミカ パトロールカーセット」が出品されていた。コンデンサと小型モーターを内蔵した「チャージトミカ」に、専用チャージャーで充電すると、約10秒の充電で1分程度の自動走行が楽しめるというセットだ。セットに付属するパトカーは、現行型「日産 フェアレディZ パトロールカー」。ちなみに現行型「フェアレディZ」のパトカーは、実際に警視庁に配備されている。
その他、やはり新製品の「スリリングマウンテン」も、子供たちが熱中しそうだ。トミカを走らせるためのレイアウトなのだが、山道を進んでいくと途中に落石があったり、岩に追いかけられたり、橋が落下したりとスリルがいっぱい。ぜひ「トヨタ ランドクルーザー」や「日産 エクストレイル」など、オフロードが似合いそうな「トミカ」を走らせたいところだ。会場には、約20mの大型マウンテンコースが設置され、「スリリングマウンテン」や「トミカ」をアピールしていた。