説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『どうすれば「々」や「ゑ」を入力できるの?』という質問に答えます。

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ご質問の「々」は、踊り字と呼ばれる特殊記号群に含まれます。「時時」を「時々」、「三三五五」を「三々五々」といった具合に、同じ漢字・熟語を重ねるときに使用されます。厳密にいえば漢字ではなく記号のため、固有の読みはありませんが、「どう」と呼ばれることが多いようです。だから「どう」を変換すれば入力できます。

もっとすばやく入力したいということであれば、日本語 - かなキーボードで数字入力モードに切り替え、「8」を長押ししてみましょう。入力候補に「々」が現れるはずです。利用頻度が高いのであれば、この入力方法がベストでしょう。いちいち候補のなかから探すのは手間だという場合には、適当な読みを与えてユーザ辞書に登録しておくといいでしょう。

もうひとつの「ゑ」は、「ヱ」や「ヰ」、「ゐ」などの文字とともに、旧仮名遣いの文字として扱われています。「々」のようにキーに直接アサインされてはいませんが、日本語 - ローマ字キーボードを使用している場合は、「wyi」で「ゐ」と「ヰ」、「wye」で「ゑ」と「ヱ」を入力できます。

予測変換機能を利用する手もあります。変換する文字列は「きゅうかな」、これで候補にそれらの文字が現れます。キーボードの種類に関係なく利用できますから、もっとも覚えやすい方法かもしれません。

前述の踊り文字も、予測変換機能を使い入力することができます。「きごう」と入力して変換すると、候補のなかほどに「々」や「〃」、「仝」などの記号が現れるはずです。「ゝ」や「ゞ」、「〆」といった記号も入力できますから、踊り字を入力するときは「きごう」を変換、と覚えておきましょう。

iOSのソフトウェアキーボードには、踊り字や旧仮名遣いを入力する方法がいろいろ用意されています