JR東日本とNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクは17日、北陸新幹線高崎~安中榛名間のトンネル内における携帯電話サービスの提供を開始すると発表した。6月28日の始発列車からサービスを開始する予定としている。
JR東日本は新幹線のトンネル内における携帯電話不通区間の解消に取り組んでおり、これまでトンネル内携帯電話サービスに対応していなかった北陸新幹線高崎~上越妙高間のうち、高崎~安中榛名間について通信事業者3社と共同でエリア整備を進めていた。「電波遮へい対策事業」にもとづく国の補助金を活用し、移動通信用中継施設を設置するなどの工事が行われたという。
6月28日以降、高崎~安中榛名間の5つのトンネル(高浜トンネル、第一諏訪トンネル、第二諏訪トンネル、神戸トンネル、里見トンネル)でも携帯電話サービスの提供が開始され、北陸新幹線の列車は東京~安中榛名間で快適に携帯電話サービスを利用できるようになる。なお、携帯電話の利用に関して、「車内ではマナーモードに設定の上、通話はご遠慮ください。通話をする際はデッキをご利用ください」(JR東日本)とのこと。
トンネル内携帯電話サービスの整備は東北・上越新幹線でも進められ、東北新幹線はサービス提供中の東京~いわて沼宮内間に加え、いわて沼宮内駅から二戸駅の手前まで今年8月をめどにサービスの提供を開始する予定。上越新幹線も高崎駅から上毛高原駅の手前までの区間で、今年度中のサービス提供開始を予定している。