ZTEジャパンは15日、2016夏モデルとしてSIMロックフリーAndoroidスマートフォン「ZTE BLADE V7 Lite」「ZTE BLADE E01」の2機種を発表。同日より予約を開始した。発売は7月中旬を予定している。本稿では、都内で開催された記者説明会の模様を伝える。
ZTEジャパンは15日、2016夏モデルとしてSIMロックフリーAndoroidスマートフォン「ZTE BLADE V7 Lite」「ZTE BLADE E01」の2機種を発表した。写真の人物は左からZTE Corporation CEO of Device EMEA and APACのジャッキー・ジャン氏、hitomiさん、ZTEジャパン代表取締役社長のリ・ミン(李明)氏 |
ZTE 2016夏モデルはコスパが良い
説明会ではZTEジャパン プロダクトマーケティング ディレクターの吉本晃氏が登壇して新製品を紹介した。ZTEが2016夏モデルとして発表したのは、ミドルレンジの「ZTE BLADE V7 Lite」(税抜21,800円)と、エントリーモデルの「ZTE BLADE E01」(税別14,800円)。BLADE V7 Liteは5インチHD液晶と指紋センサーを搭載した製品。ボディにはメタル素材を採用するなど、低価格帯であるものの質感が高いのが特徴。OSはAndroid 6.0で、カラバリはシルバーとグレーの2色で展開する。
2万円台前半のスマートフォンでありながら指紋認証センサーを搭載したということで、その機能性に注目が集まるところ。本機では0.3秒のスピード認証が可能なほか、画面オフからのアンロック、アプリケーションロックなどに対応。5本の指それぞれに特定のアプリを紐付けてワンタッチ起動できる。カメラ起動中にはタップで撮影、音楽再生時にはスワイプで音量調節など、指紋認証センサーが物理ボタンのような役割も果たす。
このほか、消灯画面上で端末を持ち上げるなどのジェスチャーを行うことで、音楽プレーヤーを操作したり、ブラウザを起動させたり、電話機能を呼び出したり、といった操作が可能。カメラ機能については笑顔認識、音声認識、プロモードに対応する。SIMフリー端末には珍しく、ワイドFMでラジオを聞くこともできる。大手家電量販店やオンラインショップで販売される予定だ。
BLADE E01は5インチHD液晶を搭載した製品。OSはAndroid 5.1で、カラバリはホワイトとブラックの2色で展開する。笑顔検出、ストロボシューティング(連写合成)、写真編集機能などカメラ周りも充実。BLADE V7 Liteと同等の64bit 1.0GHz クアッドコアCPUを搭載するほか、個人データ保護機能を備えるなど、他社のエントリーモデルと比べるとやはりコスパに優れている。
両機種とも大手家電量販店、オンラインショップのほか、MVNO事業者の楽天モバイルでも取り扱う。プリインストールするAPNについてもIIJmio、Y!mobile APN、mineo(ドコモプラン)など、多数のMVNO事業者に対応。格安SIMサービスを利用する際にも安心できそうだ。
なぜ、ここまで安くした?
プレゼンに引き続き、吉本晃氏がそのまま質疑応答に対応した。製品の価格をここまで下げた理由について記者団から聞かれると、吉本氏は「すでに高機能なAXONシリーズを4万円前後で提供している。次は下のレンジまでカバーしようということで、エントリーモデルを発表した。これまでのシリーズと価格帯が被らないように設定した。まずは気楽に使っていただき、ZTEという会社を知ってもらう。しっかり使えることをわかっていただければ、ハイパフォーマンスな機種にも誘導できる」との認識を示した。
販売戦略を聞かれると、家電量販店向け、MVNO向けの両輪で展開していきたいと回答。なぜ楽天モバイルと組んだのかについては、「市場でヒットしているSIMフリースマホにSIMを提供したいと考えるMVNOもいれば、新しいスマホで一緒にやっていきたいという会社もある」とし、今後は楽天モバイル以外のMVNO各社にも働きかけていきたいと説明した。
このほか、大手キャリアが「実質0円」や「キャッシュバック」をともなう販売が行えなくなった影響について聞かれると、「iPhoneの販売が減るなどして、結果的にSIMフリー端末の売上が伸びている。個人的には、SIMフリー端末の市場全体の裾野が広がっているという認識もある。そういう意味では、追い風になっていると思う」と述べた。
このあと、会場には特別ゲストとして歌手のhitomiさんが招かれてトークセッションを行った。子どもが2人おり、家族を撮影する機会も多いというhitomiさんは、ZTE BLADE V7 Liteのカメラ機能について「撮る瞬間に可愛い音が鳴ってくれる。写真が撮りやすい」と気に入った様子だった。