ANAはブラインドサッカー日本代表のスポンサーおよびオフィシャルエアラインパートナーとして渡航支援を実施する

ANAと日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は6月16日、パートナーシップ契約を締結したことを発表。契約期間は6月16日から2018年3月31日までの約2年間で、ANAは渡航支援を実施するほか、「スポ育」パートナーとして将来を担う次世代人材の教育活動をサポートし、共生社会の実現を目指す。

ANAは、2015年4月に「ANAグループ ダイバーシティ&インクルージョン宣言」を発表し、組織や集団が持つ多様性を大切にし、人それぞれの違いを活かして新しい価値を生み出すことができる組織を目指している。一方、JBFAはブラインドサッカーを通じて、視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会の実現をビジョンとし、ブラインドサッカーに携わるものが障害の有無に関わらず、生きがいを持って生きることに寄与することをミッションとしている。

今回のパートナ-シップ契約締結により、ANAは国内外へ遠征する選手の渡航支援などを通じて、選手および関係者からANAのサービスに関するフィードバックを参考に、さらなるユニバ-サル対応の強化に努める。また、JBFAが実施しているブラインドサッカー体験型研修プログラム「OFF TIME Biz」を社内研修に取り込むことで、より一層の障がい者理解を深め、心のバリアフリ-の推進や、障がい者雇用を促進する環境を整えていくという。さらに、小・中学生を対象とするブラインドサッカー出張授業「スポ育」の支援を通じて、障がい者理解や思いやりの気持ち、協力することを学ぶ子ども達を応援していく。

JBFAは、ブラインドサッカー日本代表の海外遠征と国内合宿の機会を増やすことで競技力向上に努め、2020年東京パラリンピックでのメダル獲得を目指す。また、その活躍が障がい者理解を深め、取り巻く環境の改善を一層進歩させるべく、研修やスポ育をはじめとする健常者向けのダイバーシティ活動も推進していくという。

ANAはJALと特例による2社共存で、東京2020オフィシャルパートナー(旅客航空輸送サービスカテゴリー)を契約。2020年12月31日までの期間、呼称やマークなどを使用し、オリンピック・パラリンピックムーブメントの盛り上げや日本代表選手団の支援、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に貢献していくとしている。