「長時間勤務を改善しよう」「女性が働きやすい仕事の仕方を考えよう」などと、各企業で様々な取組が進められる中、必ず出てくる「在宅勤務」。「私たちの仕事の仕方には合わない」という人も多いだろうが、実際どうなのか。グーグルが検証した。
6月14日、グーグルWomen Willプロジェクトリードの平山景子氏は、3月から5月にかけて行われた「未来の働き方トライアル」でパートナー企業が行った在宅勤務の実証実験の結果について発表した。
この「未来の働き方トライアル」は、グーグルが2014年に立ち上げたプロジェクト「Women Will」の活動のひとつだ。「Women Will」とは、同社がアジア全域で行っている女性の社会進出を後押しするもので、テクノロジーを活用して、より柔軟な働き方の実現を目指している。日本においては第1子出産を機に離職する女性が多いことなどから、仕事を継続していくための「働き方改革」が必要だと考えている。
そのために必要なことは3つ。1:人事制度の整備、2:テクノロジーの導入、3:変えていこうというカルチャーの生成だと考えており、2と3についての課題解決にアプローチしようというのだ。「未来の働き方トライアル」はこのうち主に2に対するアプローチになる。