子どもの教育において、学力をつけることを重視しますか?

親であれば心配なのが子どもの将来。幸せに健やかに過ごしてほしいと願い、教育について真剣に考える人は多いのではないだろうか。中でも学力に関しては、重視する親が多いように思われる。そこで今回は、日本に住む外国人20人に「子どもの教育において、学力をつけることを重視しますか」と聞いてみた。


Q.子どもの教育において、学力をつけることを重視しますか?

重視する

・「重視します。人生の何ごとにおいても必要な知識を得て、これからに役立てる能力はとても大事なことなので、子どもができたらぜひ、学力を身につけてもらいたいと思います」(ロシア/20代後半/男性)
・「重視します。今の世の中が学歴社会であると考えているからです」(インドネシア/20代後半/男性)
・「重視します。彼らの将来に影響するからです」(シンガポール/20代後半/男性)
・「学力はある程度重視しています。子どもの将来のためです」(トルコ/40代後半/男性)
・「重視しています。将来を不安にさせてはいけないからです」(バングラディシュ/20代半ば/男性)
・「重視するべきだと思います」(ブラジル/40代前半/女性)
・「重視します。子どもの将来のためです」(ベトナム/30代前半/女性)
・「重視したいと思います。いい教育機会を与えて、将来選べるチャンスの幅を増やしてあげたいです」(韓国/30代前半/女性)
・「重視します。上流階層になりたいです」(台湾/40代後半/女性)

重視するけれど……

・「フィリピンではスポーツや身体能力より学力をはるかに大事にします。私も学力を重視しますが私にとって子どもの将来を安定させるより、社会でいつか役に立つために精いっぱいの努力や知識を得ることが大事だと思います」(フィリピン/30代半ば/女性)
・「もし子どもがいれば重視すると思いますが、学校で学べないものは自分で教えたり、生きる中で子どもが身につけたりすると思います」(イタリア/30代前半/男性)
・「学力は重視します。でも強制はしません」(マレーシア/30代半ば/女性)

そこまで重視しない

・「オーストラリアは子どもの自発的な勉強を誘導することが多いので、できる限り本人自身の判断で任せたいと思います。学歴より実際の能力の方が大事と考えています。もちろん学問の必要性も教えますが、勉強の内容をちゃんと理解し自分のものにすることを重視します」(オーストラリア/30代後半/男性)
・「私は学力をそこまで重視していません。それより、自主性や独立できる能力を身につけたほうがいいと思います。学力はあくまでもいろんな能力の中のひとつです」(香港/20代後半/女性)
・「遊んだ方が成長に役立つ」(中国/20代半ば/男性)
・「日本より重視しません。明らかに日本の方が学歴社会だからです」(スペイン/30代前半/男性)
・「日本みたいに重視しません。成績が良くて宿題をちゃんとやってくれたら親はうれしいです」(ポーランド/30代前半/女性)
・「一般的には子どもが健康でハッピーに育つことの方を重視しています。理由は子どもが自分の選びたい未来に向かって積極的に勉強する方がいいと思っているからです」(カナダ/30代前半/女性)

■総評

アンケートの結果「重視する」という意見が大半を占めた。「学歴社会だから」「子どもの将来に影響するから」など、今の社会情勢を踏まえて、学力を身に付けさせたほうがいいと考えているようだ。一方で、学力を重視するというよりも自発的に自らが望む未来をつかみとってほしいという親の声もあった。

どの国の親も子どものことを思う気持ちは同じ。いずれにせよ、子どもの幸せを第一に考えられるような教育や社会づくりが求められている。

調査時期: 2016年2月15日~2016年3月15日
調査対象: 日本在住の外国人
調査数: 20名
調査方法: インターネット応募式アンケート

※写真と本文は関係ありません
※アンケートの結果はあくまで回答者個人の見解・認識によるものです