米Appleは13日(現地時間)、開発者向け会議「WWDC 16」の基調講演を行い、tvOSのアップデートを発表した。最新版では新たに音声アシスタントSiriの機能を拡張。また、認証が必要なアプリへのサインインが簡単になるSingle sign-on機能などを搭載する。
昨年リリースされたtvOS搭載の新しいApple TVは、当初80だったチャンネルが現在は約1300にまで増加、アプリは7ヶ月間で約6000本が提供されたという。人気ゲームタイトルであるNBA 2K、マインクラフト、SketchPartyも間もなく提供される(※SketchPartyは記事執筆時点ですでに配信中)。
今回発表されたアップデートのひとつは、Siriの検索機能の拡充だ。「自動車のドキュメンタリーを探して」「80年代のハイスクールコメディを探して」といったように、テーマやトピックでの検索に対応する。
また、YouTubeを対象に検索したり、ダイレクトでライブチャンネルのアプリを開くことも可能(対応アプリに限る)。ホームキットによる操作にも対応し、iOSデバイスからApple TVを経由し、外出先からも照明やエアコンなどの操作ができるという。
「Single sign-on」機能は、従来配信コンテンツ毎に行う必要があったユーザー認証を、Apple TVへの一度の認証で済ませることができるというもの。これはiOSへの搭載もアナウンスされた。
またユーザーからの要望に応え、iPhone用に「Apple TV Remote」アプリを提供。Apple TVのリモコンとして、Siriやキーボード入力、ゲーム操作に対応する。
この他、下記のようなアップデートが発表されている。
- Apple Musicのデザインを一新
- 写真アプリではiOS 10に搭載される「メモリーズ」機能に対応し、大画面で閲覧が可能
- 暗い部屋での視聴に適したダークな表示を追加
- Game Centerは一度に4つのコントローラを使用できるよう強化される
新しいtvOSは、開発者向けプレビュー版を当日より提供開始。一般向けにはこの秋に提供が開始される予定だ。