エコンテはこのほど、「住宅ローン」に関する意識調査の結果を発表した。調査は3月16日~22日、民間住宅ローンの借り入れをしている20~59歳までの働く男女400名を対象に、インターネットで行われた。

89.8%が"住宅ローン金利の低下"を認知

「民間住宅ローンの借り換えに興味がありますか?」

調査によると、1月29日に発表された日銀のマイナス金利導入決定の影響で、住宅ローンの金利が低下していることを「知っている」という人は、全体の89.8%。うち、66.0%が借り換えについて「興味がある」と回答した。

「住宅ローンのこれまでの借り換え回数」

続いて、借り換えに興味があると回答した人に対し、これまで住宅ローンの借り換えをしたことがあるか尋ねた結果、66.2%が「過去に借り換えの経験がない」ことが判明。現在の低金利状態を背景に、これまで借り換えを行ったことのない人たちも、住宅ローンの借り換えに興味を持っていることが浮き彫りとなった。

借り換え経験者9割が「得した」と回答

次に、借り換えの経験がある人に、住宅ローンの借り換えをして得をしたか、それとも損をしたのか質問したところ、実に9割超が「得をした(93.3%)」と回答。理由として、「返済額が大幅に減った」(男性/49歳)、「金利が下がった」(女性/49歳)、「借り換えのおかげで返済期間を短縮できた」(男性/58歳)といった声が多く挙がった。

「借り換えの成功ポイント・反省ポイント」

また、借り換えを成功させるためのポイントについても教えてもらったところ、「担当者としっかり話す」(男性/49歳)、「複数の金融機関を比較する」(男性/42歳)、「残債や手数料等の試算をしっかりと出してもらうこと」(男性/40歳)、「まめに情報をチェックすること」(女性/48歳)といった意見が並んだ。

一方、借り換えによって「損をした」と回答した人からは、「税金が余計にかかった」(男性/50歳)、「減った気がしない」(男性/39歳)、「借り換え手数料をたくさん払った」(男性/34歳)などの失敗談が寄せられたほか、「急がない」(男性/43歳)、「別の銀行と照らし合わせて、優遇処置がされている方に変更することが望ましい」(男性/49歳)、「よく調べる」(男性/46歳)といった反省ポイントも見受けられた。

「金融機関に相談した方が良いと思うか」

最後に、借り換え経験者を対象に、金融機関に相談した方が良いと思うか尋ねたところ、91.8%が「相談した方が良い」と回答。理由として「プロに相談した方が的確な答えがもらえる」(男性/46歳)、「借り換えるのが適切かどうか、客観的な判断を聞ける」(女性/52歳)、「相談すると、表だった金利ではなく、もっとサービスが良くなることがある」(男性/52歳)、「自分ではわからないことを専門家が教えてくれる」(男性/46歳)など、金融機関に相談するメリットや必要性を指摘する意見が多数挙がった。