メルカリは13日、フリマアプリ「メルカリ」を、二次創作物の公式流通プラットフォームとして展開すると発表した。第1弾としてNiantic,Inc.と提携し、位置情報ゲーム「Ingress」の二次創作物を公式販売する。
メルカリが展開する新しいプラットフォームでは、権利者が二次創作物の流通に対し限定的なライセンスとロイヤリティを設定することで、メルカリアプリ上において二次創作物の売買を公式に認める形となる。二次創作物の出品者は、取引が成立した際、権利者に対してライセンス許諾料を支払う。この取り組みにより、権利者が正しいライセンスの利用と自由な創作活動を推奨できるようになると、メルカリは説明している。
第1弾として、提携を発表したNiantic,Inc.は、位置情報ゲーム「Ingress」のロゴなどについて限定的な利用を許諾する。ユーザーは、メルカリアプリ内のIngress専用カテゴリから二次創作物の出品・購入が可能だ。商品の売上金額にはライセンスの対価として、Niantic,Inc.から10%のライセンス許諾料が課される。加えて、Niantic,Inc.が不適切と判断した商品には、ライセンスの取り消しといった措置が取られる場合がある。
Niantic,Inc.のCEOであるジョン・ハンケ氏は、「メルカリとのパートナーシップを発表できて、大変嬉しく思っています。私達と一緒に、クリエイターとファンを結び、創造的な活動を応援する方法を実現してくれたメルカリの皆さまに御礼を申し上げます。この仕組みによって、コミュニティの文化が発展し、長く続くものになればと思っています」とのコメントを寄せている。